「いい男とダメな男の見分け方って?」「枕営業しないと売れない?」ナイト業界を知り尽くした唐沢菜々江ママにQ&A

インタビュー

一流の街銀座で、一棟ビルに『クラブNanae』を構える”銀座のレジェンド”、唐沢菜々江ママへのインタビューを3回に分けてお届けしています。

18歳の頃からナイト業界に携わり、
現在は銀座の一等地にご自身のお店を構えるオーナーママとして活躍している菜々江ママ。
そんな菜々江ママにお仕事のこと、リアルな銀座の世界についてなどなどインタビュー。
全3回の連載企画でお送りしたいと思います!

第3回目となる今回は、ルラインマガジン読者から集めた質問に対して、
20年以上ナイトワーク業界に携わり、この世界を知り尽くした菜々江ママに回答していただきました!

【唐沢菜々江ママ】1974年4月9日生まれ東京都出身。銀座のビルを一棟丸ごと使い、自身のお店クラブNanaeを切り盛りしており、他にも飲食店などの豊富な経営経験の持ち主。またメディア「マツコの知らない世界」やCMに出演したり、YouTube「銀座ななえチャンネル」やインスタグラムなどのSNSでも有名。銀座でトップの座を維持し続ける伝説的オーナーママ。

1.夜の世界で働く上で大切な事は?

お客さまの事を何よりも大事に考えられることですかね。
お客さまのためになることをしていれば、自然とお店に来てくださるんですよ。

例えば、サプリメントを売ってる会社の方に対してだったら、自分がまず買ってみんなに紹介するとか、その商品が売れそうな方をつなげるとか。
結構人と人をつなぐ間に立つことが多いです。

あとは頼まれごとをこなす事も大切だと思います。
「会社の40周年パーティーがあるんだけど、1月の何日にママ、3人ぐらい着物を着た女の子を連れてこれない?」ってお客様に頼まれたら
「じゃあ5人で着物きて伺いますね」とか。
最近もつい何日か前にありました。そういった頼まれごとを引き受けることが大事かなと思っています。

そうすると、お客さまも良い方が多いので
「銀座行きたいっていう社長仲間がいたから、ママのところ行くように言っといたから」とか「ママの名刺渡しといたから」とか、ご紹介してくださるんですよね。

信頼関係を築いて、一生懸命その人のためになる事をやっていると、多分お店に来てくれるんじゃないかなと思います。

2.売れるためには多少の枕営業は逃れられないですか?

それは人によってだと思います。
いろんな女の子がいるので、本人が「私は枕してでも、このお金持ちさんを私のお客さまにしたいわ」と思うのであればすればいいと思います。

でも私はそういうのは苦手なタイプなので、私は枕営業はしないで人間関係や信頼関係でやってきました。
信頼関係を築くのって、やっぱり年月に勝るものはないんですよ。
あとは、日々そのお客さまのことを考えて動いて、信頼を積み重ねていくってことですかね。

こういう風にお客さまと信頼関係を築く努力をしているホステスのほうが、多いですよ。
だから「絶対枕をしなきゃいけない」という決まりはなくて、自分がしたかったらすればいいんじゃないかなと思います。

でも、どちらかというと、枕はしないほうが成功できる気はしますけどね。
例えば、「私は枕でいくわ」って子がいたとして、お金持ち2〜3人と付き合ったり、愛人契約をしたとしてもそんなに数は増やせないですもんね。
体は1つなので。水商売をやっていく上では、組数を持っていたほうが強いと私は思います。

3.良い客と悪い客の見分け方は?

どこをもって「いいお客さま」と呼ぶかですよね。
例えば銀座だと、売り掛け制度があるんですけど、売り掛けを飛ばすお客さまはもちろん出入り禁止になります。

銀座では、飲んだ日の月末から換算して60日以内に売り掛けが支払われないと、係のお給料から引かれる仕組みになっているんです。
なので自分が回収しないと、痛い思いをしてしまう。

このお仕事を長くやっていると経験からか飛びそうなお客さまは、分かるようになりますね。
言ってることがかみ合ってないとか。おっきいことをやたら言うんだけども「ん?」と思う瞬間が結構あったり。
でも、60日経つまではやっぱり分からないので、売り掛けにはみんなすごく気を付けています。

うちは基本一見さんは入れないので、みんなお客さまの紹介でいらっしゃるんですが、枝(=紹介で来たお客さま)がもし一人でお店に来始めたら、
「先日紹介して頂いた誰々社長いらしていただいてるんですよね」ってその幹(=紹介した側のお客さま)にもきちんとご報告もするんです。

その時に「彼は今、会社も伸びてるしすごいから接待も多いと思うし、ちゃんとやってあげて」と言われれば
「ちょっと売り掛けでいいですか」って言われた時にも「分かりました」とお受けします。

反対に、「僕も知り合ったばかりでよく分からないんだけど、飲み方が派手みたいだし、社長さんの間でも噂も良くないから、売り掛けとかしないほうがいいかもね。」とか、その幹の人が教えてくれる場合もあります。

だから、そういった風に見分けることも多いですけど、そういうのって信頼関係がないと成り立たないですよね。なので、信頼関係が築ける相手かどうかを考えてみるといいのかなと思います。

4.いい男と駄目な男の見分け方は?

器の大きさですかね。といっても、男性の器が大きいかどうかって、実はこちらの考えようなんですよね。

例えば浮気をする人がダメだと思えばダメだけれども、中には「浮気の1つもできないような男と付き合いたくないわ」って人もいるだろうし。
その方からすると「浮気するほうがいい男」って思うわけですよね。

極端な話、DVする人と何回も付き合っちゃう人って、結局自分が変わらないといけないんですよね。
どういう人がいい男なのか、という自分の視点を変えないと、多分いつまでたっても同じような男性に惹かれていく。
結局は、自分次第なんです。

5.『黒革の手帖』みたいな事って本当にあるの?

あれって確か、お客さまの情報をその手帳に記してて、
それを基にお客さんを脅してお金を引っ張るみたいなドラマですよね。
銀座ではすごくタブーなことなので、もうそんなことをするホステスがいたら銀座追放なんでね。

あれはドラマの中のお話ですね。(笑)

6.菜々江ママが失敗した時、どう気持ちを切り替える?

今でもお客さまにすごい叱られたり、「ああ、やっちゃった」って時はたくさんあるんですけど。
ずっと悩んでいても仕方がないので、まずは一度とことん反省をして、自分がお詫びとして出来る最大のことを考えて、お詫びをしたらその後はもう考えないようにしています。

すぐ次に行かないと、ずっと引きずってしまうとどんどん暗くなるだけなので。
ただ、一旦はものすごく反省をしますね。

7.指名して5年目のキャバ嬢を好きになってしまった。好き好き言うのは迷惑?

いい言葉って言われてそんなにイヤな気はしないと思っているので、「キライ」って言われたらすごく傷付くと思うんですけど、「好き」っていうのはプラスな波動の言葉の一つだと思うので、嫌な気はしないと思いますけどね。

しつこ過ぎなければ。(笑)

8.恋愛の場面で、男性から選ばれる女性とはどういう女性?

うーん、恋愛か。難しいですね。
女性って、好きな人にはうるさくしがちだけど、どうでもいい人には怒ったり、うるさいことを言わないんですよね。

もし自分の男性が、「俺は女がいっぱいいてさ」とか「昨日浮気してさ」とか話されたら、怒っちゃうじゃないですか。
だけど、お客さまに対しては「素敵ですね」とか、その人のうれしい言葉を出しますよね。

でも、付き合ってる男性とか好きな男性に対してだと、そうできなくなるのが良くないんですよね。
なので、できるだけうるさいことを言わないようにする。その人を肯定して受け止める。
「この人浮気する人だけど、そういう人を好きになったんだから、浮気されてもしょうがないな」って思い込むまでできたら、すごいですよね。
戦国武将に仕える妻じゃないですけど、そんな風に相手を肯定してあげることが大切なのかなと思います。

9.採用を落とす子、落とさない子の違いは?

売り上げがある子はもちろん優先したりするんですけど、結局は総合的な判断になります。

総合的な判断の中でも、特に大事なのは明るさ。お話をしていて陰を感じる子はあまり・・・。
売り上げや出勤日数などの条件が同じで、暗い感じの子と明るい子だったら、明るい子の方を私は採ります。
お客さまも飲んでてそのほうが楽しいんですよ。話していて陰を感じると嫌でしょう?

10.何歳まで銀座で働けますか?

死ぬまで働けます。
70代のママも全然います。積み重ねてきた売り上げがないと難しいですけどね・・・。
ヘルプから入って、信頼関係をお姉さん、係、お客さまのみんなと作って。

信頼されてお席に着けていただいて、営業させていただいて、お客さまとも年月を重ねていって信頼関係を築いていく。
そしたら、お姉さんが辞めるときに「あなたに係を任せていくわ」って言ってもらえたり、お客さまを引き継がせて貰えたりするんです。

そういう長年の積み重ねで売り上げが増えていくんですよね。ヘルプからだんだん、ヘルプ兼売り上げになって・・・っていう段階を踏んでいくんです。

さいごに

第3回に渡る連載の最終回の今回は、菜々江ママへ向けてユーザーから寄せられた質問に答えてもらいました!
銀座で長年生き抜いてきたママから、銀座の世界のことをたくさん教えてもらうことができました!
お仕事でのお客様への考え方だけでなく、恋愛の面での男性への考え方も、奥深く女性として勉強になることが沢山ありました!♡

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