キャバクラでの楽しい時間をさらに充実させるために、「チップ」の存在を知っていますか？
日本の飲食店では一般的ではないチップ文化ですが、キャバクラではお店の従業員への感謝を表す手段として存在しています。
ただし、いつ、誰に、いくら渡せばいいのか迷うことも多いでしょう。この記事では、キャバクラでのチップの相場やタイミング、注意点などを詳しく解説します。お店でのマナーを押さえて、より充実した時間を過ごしましょう。
「チップ」はキャバクラであげるのは普通？
あくまでも任意のものであり、強制ではないことを覚えておきましょう。チップを渡すことで、次回訪問時により良いサービスを受けられることもあります。
チップをあげるのはキャバ嬢と黒服(ボーイ)
キャバクラでチップを渡す対象となるのは、主にキャバ嬢と黒服(ボーイ)です。
キャバ嬢には接客に対する感謝の意味で渡すことが多いでしょう。特に気に入った接客をしてくれた場合や、長時間付き合ってくれた場合などです。
一方、黒服(ボーイ)にもチップを渡す機会があります。黒服(ボーイ)は表舞台には立ちませんが、お店の裏方として重要な存在です。
良い席を用意してくれたり、希望のキャバ嬢を付けてくれたりと、あなたの体験を左右する役割を担っています。
黒服(ボーイ)との良好な関係を築くことで、次回訪問時により良いサービスを受けられる可能性が高まります。もちろん、チップを渡さなくても基本的なサービスは受けられますが、感謝の気持ちを示すことで特別な配慮を期待できるでしょう。
キャバクラであげる「チップ」の相場
高級店であればそれ以上に渡す人もいますが、無理して高額なチップを渡す必要はありません。
チップの金額は、受けたサービスの質や自分の経済状況に応じて決めるべきでしょう。例えば、通常の接客に対しては5,000～10,000円程度、特別なサービスを受けた場合は15,000円程度が目安となります。
重要なのは金額よりも“気持ち”です。感謝の気持ちを伝えるためのものであることを忘れないでください。
また、新札を用意しておくとより丁寧な印象を与えられます。ポケットから取り出したしわくちゃのお札ではなく、きれいな状態の新札を準備しておくことをお勧めします。
キャバ嬢に「チップ」あげるタイミングは？
キャバ嬢にチップを渡すタイミングはいくつかあります。状況に応じて適切なタイミングを選びましょう。
お会計の時
最も一般的なチップを渡すタイミングは、お会計の時です。
お会計時にチップを渡す際は、封筒に入れるか、またはさりげなく手渡しするのが良いでしょう。
特に高額な場合は封筒に入れることで品位を保てます。名刺と一緒に渡すのも良い方法です。チップを渡す際は大げさにせず、自然な流れで渡すことを心がけましょう。
また、キャバ嬢側も慣れているため、受け取り方も自然です。初めてチップを渡す場合でも、緊張せずに自然な会話の流れの中で渡せば問題ありません。
アフターの帰り
キャバ嬢とアフターに行った場合は、解散時にチップを渡すのも良いタイミングです。アフターでの時間を楽しく過ごせた感謝の気持ちとして渡すことで、次回のアフターにもつながりやすくなります。
アフター後のチップはタクシー代とも言われ通常より少し多めの金額が一般的です。営業時間外の時間を共有したことへの感謝や帰り道を安全に帰ってもらう為のものです。金額は10,000円～20,000円ほどになるのが多いです。
ただし、アフターを口実にチップを要求してくるキャバ嬢もいるので注意が必要です。あくまでも自発的な気持ちで渡すべきものであり、強要されるものではありません。
誕生日や記念日のお祝いとして
キャバ嬢の誕生日や特別な記念日には、祝いの気持ちとしてチップを渡すのも良いでしょう。通常より少し金額を上げて渡すと喜ばれます。
誕生日のチップはできればカードや小さなプレゼントと一緒に渡すと、より誠意が伝わります。高級なブランド品などの高額なプレゼントは必要ありませんが、心のこもったメッセージカードを添えるだけでも印象が変わるでしょう。
特別な日のチップは10,000円程度が多いようです。ただし、自分の経済状況に合わせて無理のない範囲で渡すことが大切です。
どんなプレゼントがいいか迷う時は以下の記事も参考にしてみてください。
長期間指名しているキャバ嬢への感謝として
長期間同じキャバ嬢を指名している場合は、定期的に感謝の気持ちとしてチップを渡すのも良いでしょう。特に何か節目（例えば指名開始から半年など）の時に渡すと効果的です。
長期指名のキャバ嬢へのチップは、通常より少し多めの金額が適切です。
長期的な関係を築いているからこそ、特別な感謝の気持ちを表すことができます。場合によっては誕生日などのタイミングと合わせて渡すのも良いでしょう。
特別なイベントの時
キャバクラで行われる周年イベントやクリスマスパーティーなどの特別なイベント時にもチップを渡すことがあります。
特にイベント時は普段より忙しくキャバ嬢も大変なので、労をねぎらう意味でチップを渡すと喜ばれるでしょう。
イベント時のチップは、通常の1.5〜2倍程度が目安となります。例えば普段5,000円のチップなら、イベント時には10,000円程度が適切です。イベントの規模や自分との関係性によって調整しましょう。
キャバクラの黒服(ボーイ)に「チップ」をあげるタイミングは？
キャバ嬢だけでなく、黒服(ボーイ)にもチップを渡す機会があります。黒服(ボーイ)は裏方として様々なサポートをしてくれる存在です。
適切なタイミングでチップを渡すことで、より良いサービスを受けられる可能性が高まります。
黒服(ボーイ)の誕生日
黒服(ボーイ)との関係が深まり、誕生日を知るようになった場合は、祝いの気持ちとしてチップを渡すのも良いでしょう。
キャバ嬢ほど頻繁に接する機会はないかもしれませんが、常連になると黒服(ボーイ)との関係も重要になってきます。
黒服(ボーイ)の誕生日チップは、5,000円程度が一般的です。カードなどは不要ですが、「いつもありがとう」などの一言を添えると喜ばれます。
誕生日を知らなくても、年末年始などの節目に感謝の気持ちとしてチップを渡すことも可能です。定期的に通うお店であれば、良好な関係を築くための投資と考えるとよいでしょう。
良いキャバ嬢を付け回しで付けてもらった時
希望のキャバ嬢を指名したい場合や、良いキャバ嬢を紹介してほしい場合に黒服(ボーイ)が協力してくれた時は、感謝の気持ちとしてチップを渡すべきタイミングです。
特に人気のキャバ嬢を確保してもらったり、空いた時間に呼んでもらったりと黒服(ボーイ)の協力は非常に価値があります。こうした場合は3,000円〜5,000円程度のチップを渡すと、次回からも良い対応をしてもらえるでしょう。
具体的な渡し方としては、キャバ嬢が席を外した際や、会計時に「今日はいい子を付けてくれてありがとう」と言いながら渡すのが自然です。
黒服(ボーイ)がアフターに付き合ってくれた時
黒服(ボーイ)がアフターのセッティングを手伝ってくれたり、場合によっては同行してくれたりした場合は、特別な感謝としてチップを渡すべきです。
アフターの調整は店の規則との兼ね合いもあり、黒服(ボーイ)にとってはリスクを伴う場合もあります。そうした協力に対しては5,000円〜10,000円程度のチップが適切でしょう。
アフター後のチップは、「今日はいろいろとありがとう」と伝えながら直接手渡しするのがスマートです。この関係を大切にすることで、今後も円滑なアフターのセッティングが期待できます。
おつかいに行ってもらったとき
黒服(ボーイ)がタバコや飲食物などのおつかいに行ってくれることがあります。その場合、お釣りをチップとして渡すのが自然な方法です。
例えば1万円札を渡して8,000円程度の買い物をしてもらった場合、「お釣りはいいよ」と言って残りの2,000円をチップとして渡すことができます。
こうした小さな心遣いが、次回以降のサービス向上につながりやすいため、おつかいを頼む機会があれば活用するとよいでしょう。
キャバクラで「チップ」をあげる時の注意点
チップを渡す際にはいくつかの注意点があります。マナーを守ることで、相手に不快感を与えず、感謝の気持ちを適切に伝えることができます。
チップをあげたからといって偉そうな態度はNG
チップを渡したからといって、態度が大きくなったり、特別扱いを要求したりするのは厳禁です。チップはあくまでも感謝の気持ちを表すものであり、サービスを買うものではありません。
例えば「チップをあげたんだから、もっと良いサービスをしろ」などと要求したり、他のお客様よりも優先的な対応を期待したりするのはマナー違反です。こうした態度は、かえって店側に悪い印象を与えてしまいます。
チップを渡した後も通常通りの礼儀正しい態度を保ち、感謝の気持ちを素直に伝えるようにしましょう。そうすることで、より良い関係を築くことができます。
キャバ嬢にはドリンクやシャンパンを出す
キャバ嬢が求めているのはチップではなく売上である事も頭に入れておきましょう。
ドリンク一杯の価格は店によって異なりますが、2,000円〜3,000円程度が一般的です。シャンパンともなると数万円〜数十万円と幅広いため、自分の予算に合わせて選ぶとよいでしょう。
ドリンクやシャンパンを出す利点は、キャバ嬢の売上に直接貢献できること、そして周囲からも「太客」として認識されやすくなることです。特に長期的な関係を築きたい場合は有効な方法です。
指名キャバ嬢以外のヘルプの事も考える
同卓に複数のキャバ嬢がいる場合、指名したキャバ嬢だけでなく、ヘルプとして同席してくれたキャバ嬢にも配慮が必要です。
特に長時間の接客や特別なサービスを受けた場合は、ヘルプのキャバ嬢にもチップを渡すとよいでしょう。
ヘルプへのチップは指名キャバ嬢より少なめでも問題ありませんが、全く無視するのはマナー違反です。
例えば指名のキャバ嬢に5,000円のチップを渡す場合、ヘルプのキャバ嬢には2,000円〜3,000円程度が適切でしょう。
ヘルプのキャバ嬢への配慮は、お店全体からの印象を良くする効果があります。「気配りのできるお客様」として覚えてもらえれば、次回訪問時にも良い対応が期待できますよ。
派手に渡さず、さりげなく渡す
チップを渡す際は、周囲に目立つような派手な渡し方は避けましょう。他のお客様や同席しているキャバ嬢に見えないよう、さりげなく渡すのがマナーです。
具体的には、握手をするふりをして手渡したり、名刺と一緒に渡したり、お会計の際に少し席を離れて渡したりする方法があります。高額な場合は事前に封筒に入れておくとより丁寧です。
派手に渡すと、キャバ嬢を困らせるだけでなく、周囲のお客様にも不快感を与える可能性があります。あくまでも自然な流れの中でさりげなく渡すことを心がけましょう。
チップの強要には注意する
一部のお店やキャバ嬢の中には、露骨にチップを要求してくるケースもあります。「今日はプレゼントないの？」「お小遣いちょうだい」などと言われた場合は注意が必要です。
チップはあくまでも自発的に渡すものであり、強要されるものではありません。無理にチップを要求するキャバ嬢やお店は、長期的な関係を築くには適していない可能性が高いです。
こうした状況に遭遇した場合は、丁寧に断るか、場合によっては別のお店を検討することも選択肢の一つです。自分の気持ちと予算に合わない支出を強いられるべきではありません。
まとめ：キャバクラでのチップは“気持ち”！強制ではないことを覚えておこう！
キャバクラでのチップは、あくまでも感謝の「気持ち」を表すものです。強制ではなく、自分の予算と相手へのリスペクトに基づいて判断すべきものです。
チップの相場や渡すタイミングに正解はありませんが、基本的なマナーとして、さりげなく渡すこと、偉そうな態度を取らないこと、相手の立場を考えることが大切です。
また、チップはキャバ嬢や黒服(ボーイ)に感謝を伝えるものではあるものの、本来キャバクラの店内ではドリンクやシャンパンのオーダーをするのがルール。
このルールを違反してまでチップを渡すのは、かえってお店から敬遠されてしまう可能性もあるので注意が必要です。
毎回チップを用意する必要はなく、強制されるものでもないので良い関係を作るひとつのコミュニケーションの方法としてチップの文化を利用してみてくださいね。
