「キャバクラの報酬から源泉徴収というものが引かれているけど、これって何?」とお悩みではないでしょうか。中には源泉徴収の意味や仕組みがわからずに不安な人もいるはずです。
そこでこの記事では、キャバクラで働いている方向けに、源泉徴収の概要や仕組み、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
報酬の内容をしっかり理解したい人は、本記事で紹介するお金の情報をぜひチェックしてみてください。
キャバクラで働くと必要になる源泉徴収とは?


まず個人事業主として働いている人の場合、確定申告をして自分で次の税金や保険料を納めなければなりません。
- 所得税
- 復興特別所得税
- 住民税
- 健康保険料
その中でも源泉徴収の手続きが国のルールとして定めてあるキャバクラでは、経営者側が事前に所得税・復興特別所得税を納税してくれます。
ちなみに、キャバ嬢が受け取る報酬から差し引かれる源泉徴収は10.21%(報酬が100万円を超える場合は20.42%)です。住民税や健康保険料については、後ほど自分で確定申告をしなければなりません。


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個人事業主は源泉徴収を控除されない?


キャバ嬢として働く場合、ほとんどすべての人が報酬から源泉徴収分の費用が差し引かれます。
まずキャバクラとキャバ嬢の間では、正社員のような「雇用契約」ではなく「業務委託契約(業務の一部を外部の個人に依頼する契約方法)」が結ばれるのが一般的です。
業務委託契約を結んだ場合、キャバ嬢は自営業者(個人事業主)として扱われ、給与ではなく「報酬」を受け取るため、国税庁のホームページに記載されている以下の文言にあてはまります。
ホステス等に報酬・料金を支払うときは、所得税および復興特別所得税を源泉徴収しなければなりません。
引用元サイト:国税庁「No.2807 ホステス等に支払う報酬・料金」
よって、キャバ嬢として働く際には源泉徴収が自動で適用されるものだと覚えておきましょう。
また一部例外として、キャバクラ側が源泉徴収を行わないこともあります。その場合には、自分で所得税・復興特別所得税を含む確定申告をしなければなりません。
キャバ嬢向けの確定申告の方法を知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください。税金を納めるべき理由やリスクについて解説しています。


また、キャバ嬢(個人事業主)として働くメリット・デメリットが気になる方は、以下の記事がおすすめです。


キャバクラにおける源泉徴収の仕組み


キャバ嬢として働くとき、キャバクラとの関係が「雇用契約」なのか「業務委託契約」なのかで、源泉徴収の仕組みが変化します。
それぞれにおける源泉徴収の仕組みを下表にまとめました。
個人事業主として働くキャバ嬢 ※ほとんどのキャバ嬢はこちらに該当 | 一般社員として働くキャバ嬢 | |
---|---|---|
業務契約 | 業務委託契約(外部の人に仕事を依頼する) | 雇用契約(会社員として契約する) |
お金の支払い方法 | 報酬として支払われる(毎月の金額が変動する) | 給与として支払われる(毎月安定した収入を得られる) |
源泉徴収の仕組み | 報酬から10.21%の源泉徴収が行われる(100万円以上なら20.42%) | 給与から所得税・住民税・社会保険料などを差し引かれる(年末調整により過不足分を調整される) |
確定申告 | 確定申告が必要である | 不要だが、別途収入がある場合にはキャバ嬢としての収入以外を確定申告しなければならない |
雇用契約を結んでキャバクラで働くキャバ嬢はマレで、ほとんどのキャバ嬢は「個人事業主」としてキャバクラで働きます。(キャバクラの黒服であれば雇用契約を結ぶケースが多いです)
毎月受け取る報酬から源泉徴収として所得税・復興特別所得税分の10.21%(100万円以上なら20.42%)が差し引かれること、そして自身で確定申告が必要なことを覚えておきましょう。
Zeimuに源泉徴収について聞きたい
キャバ嬢が源泉徴収される理由


なぜ源泉徴収という納税の仕組みがあるのかわからないという方向けに、キャバ嬢が源泉徴収される理由をまとめました。
税金のルールとして定められているため
キャバ嬢の報酬から源泉徴収をするのは、国がルールを定めているからです。
例えば、税金についてのルールを定めている国税庁のホームページには、次のように「キャバ嬢として働く=報酬から源泉徴収分の費用が引かれている」という説明が掲載されています。
ホステス等に支払う報酬・料金として、所得税および復興特別所得税を源泉徴収しなければならない場合は、次に該当する場合となります。
1 バーやキャバレーの経営者が、そこで働くホステスなどに報酬・料金を支払う場合
引用元サイト:国税庁「No.2807 ホステス等に支払う報酬・料金」
上記の中で「キャバレー=キャバクラ」「ホステス=キャバ嬢」が当てはまるため、キャバクラから受け取る報酬は、源泉徴収が差し引いてあるのです。
経営者が確実に税金を支払うため
キャバ嬢の報酬から源泉徴収分の金額が差し引かれるのは、経営者が確実に税金を支払うためです。
個人事業主(キャバ嬢)と契約してお店を運営しているキャバクラは、国や顧客からの信頼によって運営が成り立っています。そういったときに「キャバ嬢が税金を納めていない」という問題が起きると、国から厳しい監査が入ったり、業務停止といった命令を受けたりするかもしれません。
特にキャバ嬢として働く人の中には、確定申告といった税金のルールを理解しないまま仕事を始める人がいます。
よって、店舗を運営する経営者は「うちの店舗は国のルールに則りしっかりと税金を納めています」ということを示すために、源泉徴収で所得税・復興特別所得税を納めているのです。
源泉徴収の計算方法


自分が受け取る報酬から、どれくらいの金額が源泉徴収として差し引かれているかよくわからないという方向けに、計算方法を整理しました。
まず、源泉徴収は報酬から働いた月の日数×5,000円を差し引いた金額に対し10.21%をかけて計算します。これは所得税を対象とした通常の10%の源泉徴収税率に、復興特別所得税として2.1%が加算された数値です。
また、報酬が100万円を超える場合には、源泉徴収の割合が増え、20.42%をかけて計算しなければなりません。
参考として、以下の条件で源泉徴収される金額を計算しました。
1ヶ月の合計報酬 | 50万円 |
1ヶ月のうちに働いた日数 | 20日 |
- 50万円-(5,000円×20日)×10.21%
- 50万円-10万円×10.21%
=4万840円
以上より、額面(お店から支給されるお金の総額)は50万円だったとしてもキャバ嬢本人が受け取る金額は、源泉徴収分の4万840円を差し引いた45万9,160円です。
また、確定申告をする際には、この金額から住民税や健康保険料などを納税しなければなりません。報酬として受け取った手取りをすべて自由に使えるわけではないと覚えておきましょう。


税金や税務申告について聞く
キャバ嬢における源泉徴収のメリットとは?


キャバ嬢がキャバクラから源泉徴収されるメリットをまとめました。源泉徴収を受けるメリットがわからないという方は、ぜひ参考にしてください。
納税額が減る
キャバクラから源泉徴収をされた場合には、差し引かれた所得税・復興特別所得税の費用を国に納める必要がなくなります。
例えば源泉徴収を受けていない個人事業主の場合、確定申告の際に所得税も含めて納税しなければなりません。
しかし、所得税は最大2回までしか分割して支払えないため、一度に納める金額が大きすぎて、手元にあるお金で支払いきれないケースがあります。
よって、キャバ嬢のように源泉徴収をしてもらう方が、無理なく安定的に税金を納めやすいと言えるでしょう。
もちろん確定申告が必要ですし、住民税や健康保険料、さらにはインボイスに登録している人や年収1,000万円を超えている人などは消費税を支払わなければなりません。
とはいえ、分割払いが難しい所得税・復興特別所得税をキャバクラが自動で支払ってくれるので、お金のやりくりをしやすくなるのがキャバ嬢に適用される源泉徴収のメリットです。
また本項で登場した消費税やインボイス制度について興味がある方は、以下の記事をチェックしてみてください。制度の仕組みをわかりやすく解説しています。






報酬の手取りがわかりやすくなる
所得税・復興特別所得税が差し引かれることで、自分の実質的な手取りがどれくらいなのか判断しやすくなるのが源泉徴収のメリットです。
まず所得税には、稼げば稼いだ分税率が高くなる「累進課税制度」が適用されています。自分がいくら所得税を支払うのか知るためには、1〜12月までに受け取った報酬の合計金額がわからなければならず、手取りを判断しにくくなるのがネックです。
一方で、最初から所得税を差し引いてもらえる源泉徴収を活用すれば「今月の所得税は〇〇円引かれているから、残りの住民税や健康保険料は〇〇円くらいか」と判断しやすくなります。
キャバ嬢を含む個人事業主は、自分の手取りがいくらなのか把握しづらい仕事ですので、あらかじめ源泉徴収されるキャバクラの仕組みを活用したほうが安心です。
キャバ嬢における源泉徴収のデメリットとは?


あらかじめ所得税・復興特別所得税を差し引いてもらえる源泉徴収には、キャバ嬢にとって2つのデメリットがあります。
税金に関する知識が身に付きにくい
源泉徴収として自動で所得税・復興特別所得税が差し引かれるキャバクラで働くと、所得税や復興特別所得税の計算に触れることがほとんどなくなります。
その結果、累進課税制度の知識が身に付きにくいほか、税金の仕組みを学ぶ機会を失ってしまうのがデメリットです。
すべて税理士に任せているのなら問題ありませんが「いずれ自分の力で確定申告を終わらせたい」「独立して別の個人事業主になりたい」と考えているなら、所得税や復興特別所得税の仕組みなどを自発的に学んでおくことが重要です。
もし確定申告を含む税金のことを税理士に任せたいと考えているなら、以下の記事をチェックしてみてください。税理士の探し方や避けるべき税理士の特徴を解説しています。


複数の場所から収入があると税金の計算が面倒になる
キャバ嬢として働きつつ別の仕事をしている人は、別の仕事で受け取った報酬から源泉徴収の費用が差し引かれているのかを必ず確認してください。
なぜなら、仕事の種類によっては同じ個人事業主であっても、源泉徴収が不要な仕事があるからです。
キャバクラの仕事で源泉徴収されていたとしても、別の仕事で源泉徴収をされていなければ、確定申告をする際に別途、所得税・復興特別所得税を納めなければなりません。
複数の働き方をしている場合、確定申告をする際の納税の条件や手続きがバラバラになりやすいことに注意しましょう。




まとめ:キャバクラで働くなら源泉徴収の理解が欠かせない!
キャバ嬢として働く人たちは、キャバクラとの契約の関係上、報酬から源泉徴収として、所得税・復興特別所得税が差し引かれます。
計算する金額が100万円未満なら10.21%、100万円以上なら20.42%が差し引かれますが、後々確定申告をする際の所得税を納める手間を減らせるのがメリットです。
現在キャバクラで働いている人、そしてこれからキャバクラで働こうとしている人にも関わる税金の話ですので、この機会にキャバ嬢(個人事業主)として働くうえで大切な税金について学んでみてはいかがでしょうか。
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