地方のキャバクラで勤務している女の子なら、一度は「上京したほうが稼げるかも」「もっと華やかな世界に触れたい」と思ったことがあるかもしれません。
魅力的に思える東京でのキャバ嬢生活。得られるチャンスはきっと多くなります。
しかし、その一方で上京後の生活に対してイメージがもちにくかったり、上京して失敗しないかと不安になったりすることもあるでしょう。
とくに、最初にどこに住むべきかは多くの女の子が迷うポイントです。
この記事では、上京してキャバクラで働きたいと考えている女の子に向けて、寮に住むべきか賃貸に住むべきかを含め、東京のキャバクラ勤務で得られるチャンスや成功のためのポイントを紹介します。
上京してキャバクラで働くことで得られるチャンス


上京してキャバクラで働くと、さまざまなチャンスが得られます。
- 収入アップ
- スキルアップ
- 人脈形成
これらは上京するメリットといってもよいでしょう。どのようなチャンスが得られるのか具体的に解説します。
収入アップが狙える
一般的に、上京すると地方のキャバクラに勤務しているときよりもお給料が増えます。勤務するエリアやお店、自身の売上によってお給料は変動するため、一概にどのくらい増えるとはいえません。
そこで、最低賃金を比較して東京の賃金がどのくらい高いのかを考えてみましょう。
エリア | 最低賃金 |
---|---|
東京都 | 1,113円 |
岩手県 | 893円 |
東京の最低賃金は令和5年10月1日に1,113円となりました。対して、全都道府県の中で最も最低賃金が低い岩手は893円です。東京と比べると、岩手では最低賃金が2割ほど低くなっています。
最低賃金から考えても、地方よりも東京のほうがお給料の水準アップが見込めます。
さらに、バック率が高い傾向もあり、単純にお客様の人数も地方より多いため、収入アップにつながるチャンスが得られるでしょう。
キャバ嬢としてのスキルが上がる
多くのキャバクラ店がしのぎを削る東京の夜の街。女の子のレベルも必然的に高くなります。有名店であれば、なおさらキャストの容姿も接客レベルも高くなるでしょう。
そのなかに身をおくことで、より美しく見える立ち居振る舞いや接客サービスを学ぶ機会を得られます。
周りの女の子に影響されることはもちろん、お店の豪華な内装や、東京の華やかなカルチャーにふれること自体も意識を高くもつきっかけになるかもしれません。
地方のキャバクラで勤務していたときよりも、キャバ嬢としてのスキルアップできるチャンスが得られます。
人脈を広げられる
東京は地方に比べて人口が多く、キャバクラにもさまざまなお客様が出入りします。また、オフィスビルなども立ち並び日本経済の中心となっている都市でもあります。
働くお店によっては、芸能界の要人や有名企業の役員、スポーツ選手などハイクラスな人物と出会える可能性も十分にあります。また、お客様の知り合いや友達が有名人ということもあり得るでしょう。
キャバ嬢として働く醍醐味のひとつに「普通では出会えない人と知り合える」という点があります。
上京してキャバクラで勤務することで、人脈を広げるチャンスを掴めます。




キャバ嬢の上京を成功させるためのポイント


さまざまなチャンスをつかめる東京のキャバクラ。しかし、計画や目標がないまま東京での生活をスタートさせてしまうと「上京して失敗したかも…」という事態になりかねません。
「東京へ来てよかった!」と思えるよう、上京を成功させるポイントを解説します。
上京前にできるだけリサーチする
- 旅行でもいいから実際に東京へ行ってみる
- 働きたい&住みたいエリアに行って雰囲気を感じてみる
- 上京後の生活を具体的に想像してみる
- 東京に行った際に気になるキャバクラで体験入店をしてみる
可能であれば何度か実際に東京へ足を運び、お店や住環境などをリサーチしましょう。
東京と距離が著しく離れているなど、現在住んでいる場所によっては難しいかもしれません。しかし「思い描いていた暮らしと全く違った!」と後悔しないためにも、上京前に1度は足をはこんでみてほしいところです。
勤務したいエリアや別のエリアにも足を運び、実際の雰囲気を自分の五感で感じてみましょう。
「六本木が良いと思っていたけれど、歌舞伎町も自分には合いそう」など、自分に合うエリアを判断する材料になるはずです。
また、家賃や物価など地方と違う部分にも目を向けて、上京後の生活をイメージしてみるとよいでしょう。
気になるお店には、実際に訪問できるといいですね。働いている女の子や黒服の雰囲気、客層などをリサーチしましょう。可能であれば、事前に体験入店を申し込んでおくのもひとつの手です。


上京するときに働くお店が決まっているのがベストです。住むところを決めるのにも計画が立てやすく、上京したものの働く場所がないという事態を避けられます。
目的意識をもって上京する
なぜ上京したいのか目的をはっきりさせましょう。
上京して東京のキャバクラで働けば、現状への不満が解消されたり、自分の希望がかなったりするというわけではありません。上京してキャバクラで働くのは手段であり、目的ではないはずです。
キラキラした生活にあこがれる気持ちもわかりますが「とりあえず東京へ行けばうまくいくはず」と思っていると、厳しい現実をつきつけられることになる可能性が高いでしょう。
また、上京後も何のために上京したのかを忘れないようにすることが大切です。目的を見失うと、楽しさに飲まれてその日暮らしのような生活になってしまい、思い描いていた目的を達成できないままになるかもしれません。
お店選びは慎重にする
「東京のキャバクラならどこのお店でもいい」という考えはNGです。ひとことで東京といっても、エリアによって客層やキャストの雰囲気は異なります。
以下に、代表的なエリアのおおまかな雰囲気をまとめました。
エリア | 特徴・雰囲気 |
---|---|
六本木 | 高級感や華やかさがあるエリア。 キャストの女の子もモデルのような美人が多い。 ハイステータスなお客様が多く客単価も高め。 |
歌舞伎町 | 若いキャバ嬢が多く、賑やかな雰囲気のお店が多め。 客層はサラリーマンから富裕層までバラエティに富み、フリーのお客様も多い。 |
銀座 | クラブ寄りの高級なキャバクラが多い。 クラブを意識した接客を求められるお店もある。 客層は落ち着いた富裕層が多い。 |
池袋 | ショーや「女子大生限定」などコンセプトがあるお店が多め。 客層は東口と西口で分かれている。 【東口】落ち着いた店で飲みたいサラリーマンが多い 【西口】リーズナブルに飲みたいサラリーマンが多い |
上野 | 多種多様なスタイルのお店があり、幅広い系統の女の子が採用対象になる。 落ち着いたお客様も、賑やかに過ごしたいお客様もさまざま。 |
ただし、どのエリアで働くかよりも重要なのは、どのお店で働くかということです。同じエリアでもお店選びでお給料も客層もがらっと変わることはあります。
体験入店してみて、自分の魅力が最大限に引き出せるようなお店を選びましょう。体験入店についてはこちらの記事も参考にしてください。


甘い話には乗らない
東京のキャバクラは地方に比べてお客様の数も多く、いろいろな人と出会えるよさがあります。その反面、すべてのお客様がいい人とは限りません。
地方から上京してきて右も左もわからない状態の女の子を狙って、「いいお店紹介してあげるよ」と言って風俗に斡旋されるなどの悪いことを企んでいる人がいることも忘れないようにしましょう。
とくに、住まいが決まっていない、土地勘がない、といった上京したてのキャバ嬢の困りごとにつけこみ、親切なフリをして近づいてくることもあります。
安易に人を信用しない、甘い話に乗らない、など自己防衛をしましょう。


上京のために必要な費用を十分に貯めておく
十分なお金がない状態では、住む場所や働くお店などあらゆることを妥協しがちになってしまいます。
すぐに上京しなければいけない事情がないのであれば、上京のための費用を貯めてから上京することをおすすめします。お金が十分にあれば、寮に住むか賃貸に住むかといった選択肢も広がります。
また、働くお店が決まっていない場合、手持ちのお金が少ないと焦りがでてきて「とりあえずすぐに働けるお店」に決めてしまう可能性があります。
引っ越し費用とは別に、2~3ヶ月は東京で暮らせるくらいの貯金があると気持ちにも余裕がもてるでしょう。




上京後はキャバクラの寮に住むべき?


上京後はキャバクラの寮に住むのか、自分で賃貸を借りて住むのかを決める必要があります。
どちらにするかは、現在の貯蓄状況や、すぐに上京する必要があるかで判断するとよいでしょう。
以下に、必要となる初期費用や家賃、敷金や礼金などをまとめました。
キャバクラの寮 | 一般的な賃貸 | |
---|---|---|
初期費用 | なし | 15万円~ |
家賃(1ヶ月分) | 新宿:11万〜12万円 六本木:12万〜13万円 上野:7万〜8万円 錦糸町:6万〜8万円 池袋:6万〜8万円 | 新宿:12~13万円 六本木:14~16万円 上野:10~12万円 錦糸町:8~9万円 池袋:8~10万円 |
敷金 | なし | 家賃の1~3ヶ月分 |
礼金 | なし | 家賃の1~2ヶ月分 |
初期費用には、鍵の交換代金、火災保険の料金、前家賃、仲介手数料といったものが含まれます。十分な貯蓄がない人や、費用を貯めるのを待てずすぐに東京へ行く必要がある人は、キャバクラの寮がおすすめです。
一時的に寮を利用して、東京でお金を貯めたあとに寮を出て賃貸を借りるというパターンも多くあります。
上京後にキャバクラの寮に住むメリット


キャバクラの寮に住むメリットとして次のようなことが挙げられます。
- 引っ越しの初期費用を抑えられる
- 家具家電が揃っていることもある
- 連帯保証人がいなくても住める
- 通勤が便利
とくに、新生活を始めるのにかかる初期費用を抑えられる点は大きなメリットといえます。
引っ越しにかかる初期費用が抑えられるだけでなく、寮によっては最低限の家具家電がついているところもあります。自分で買い揃える必要がないため、お金を節約できるうえ、新生活をすぐに始められます。
また、連帯保証人がいなくても住めるのもメリットが大きいでしょう。
家庭の事情で親や親戚に保証人になってもらえない場合は、保証会社を利用するのが一般的です。
しかし、保証会社を利用するのにも費用がかかります。だいたい家賃の5割~10割くらいが相場で、契約更新ごとに1万円程度を保証会社へ支払わなければなりません。
しかし、キャバクラの寮であれば連帯保証人を立てる必要や保証会社を利用する必要はないため、支払うお金をセーブできます。
さらに、キャバクラの寮はお店に通いやすい場所にあることが多く、通勤に便利な点もメリットといえるでしょう。
上京後にキャバクラの寮に住むデメリット


キャバクラの寮に住むデメリットも考慮しておきましょう。具体的には以下のようなデメリットが考えられます。
- 自由に制限があることが多い
- 空きがない場合もある
- フル出勤や一定期間退店不可などの制約が入寮の条件になることがある
- セキュリティ面が不安
- 家賃が高いケースが多い
キャバクラの寮では、他のキャストとルームシェアで暮らす場合があります。また、寮独自の規則が決められているパターンもあるでしょう。
共同生活や規則により、プライバシーの確保が難しかったり、恋人を招けなかったり、ペットを飼えなかったりと、自由な暮らしに制限がかかる可能性があります。
また、そもそも空きがなくて入寮できない場合や、入寮のためにはフル出勤や一定期間はお店を辞められないなど条件が課されることもあります。また「希望すれば誰でも必ず入れる」というわけではありません。
さらに、セキュリティや賃料について「不安」「条件が悪い」と感じるかもしれません。寮の管理がずさんなキャバクラ店では、キャバ嬢が入れ替わってもカギを替えないといったこともあります。
寮はお店がキャバ嬢たちの代わりに賃貸契約をしているだけのケースが多く、空室が長く続いていたあとの入寮では、寮費が2~3万円上乗せされるなど、普通に借りるより家賃が高くなる可能性もあります。
不満があったとしても、寮費はお給料から天引きされ、必ず支払うことになるため注意が必要です。
上京後に賃貸に住むメリット・デメリット


賃貸に住むメリットは以下のとおりです。
- 制約がない
- 好きな物件を選べる
キャバクラの寮に比べて、選ぶときも住んでからも自由度が高いのが賃貸のメリットです。家に人を招くことはもちろん、ペット可の物件なら動物を飼うことも可能です。
納得する家賃の物件を選べるほか、セキュリティや内装などこだわりがある場合も自分の条件に合った住まいを探せます。
一方で、賃貸には次のようなデメリットがあります。
- 初期費用が高くなりやすい
- 連帯保証人または保証会社の利用が必要
- そもそも審査に通りづらい
キャバクラの寮では必要なかった初期費用が発生し、十分な貯蓄がない人は断念せざるを得ないこともあるでしょう。
連帯保証人を探すのに苦労したり、保証会社を利用したらさらに費用が必要になったりと、手続きの面でも煩雑になりがちです。さらに、キャバ嬢という夜の仕事は審査に通りにくい傾向があります。
賃貸の審査に関して詳しくは以下の記事を参考にしてください。






まとめ:上京してよかった!と思うためには事前準備を入念に
「東京でキラキラした生活がしたい!」という勢いだけで上京するのはおすすめしませんが、目的意識をもって十分リサーチしたうえで上京するのであれば、さまざまなチャンスに恵まれ「東京へでてきてよかった」と思える日がきっと来るでしょう。
上京のために十分なお金の準備をしておくのがベターですが、いますぐに上京したい、お金が準備できていないという場合もあるはずです。
キャバクラの寮に入寮できれば、住まいにかかる初期費用を抑えることができるため、寮という選択肢を考えてみるのもひとつの方法です。
東京のキャバクラで思い描いた生活ができると良いですね。



