「キャバクラでお酒を作るのは簡単?」
「キャバ嬢が知っておくべきお酒の基礎知識は何?」
キャバクラでは、キャバ嬢がお客様の隣でお酒を作って提供します。
お酒の作り方は慣れれば難しくありませんし、スマートな所作を身につければお客様が高いお酒を入れてくれやすくなるので、覚えておいて損はないですよ。
今回は、キャバクラでのお酒の作り方とマナーをくわしく解説します。
キャバクラで提供するお酒の基礎知識


キャバクラで提供されるお酒の基礎知識として、まずはハウスボトルとキープボトルについて把握しておきましょう。それぞれの違いを以下にまとめました。
概要 | 飲む人 | |
---|---|---|
ハウスボトル | セット料金内に含まれている飲み放題のお酒のこと。 ボトルの中身は安価なウイスキーや焼酎が多い。 | お客様だけ |
キープボトル | 一度開けたお酒のボトルをお店で保管しておき、次回来店時も飲めるシステムのこと。 開栓後も風味が落ちない焼酎やブランデー、ウイスキーなどをキープできる。 1本あたりの価格は高額だが、キャバ嬢と一緒に飲むこともできるため、常連のお客様には割安になる傾向がある。 | お客様とキャバ嬢 (お客様から飲んでいいと言われた場合) |
このほか、シャンパンやスパークリングワインなど、栓を開けると炭酸や風味が落ちていくお酒を「抜きもの」と呼びます。
シャンパンは「幸せの象徴」としても知られており、誕生日などのイベント時に入れるお客様が多いです。
高価でキャバ嬢の売上にもつながる一方で、ボトルキープできないため開けたらその日のうちに飲みきらなければならない側面もあります。
未成年やお酒の弱いキャストは、ほかのキャストや黒服などに飲むのを手伝ってもらうとよいでしょう。
さらにくわしくお酒の種類を知りたい人は、こちらの記事をお読みください。






【種類別】キャバクラでのお酒の作り方


慣れないうちはお客様の前でお酒を作るのは緊張するものですが、回数を重ねるのが上達の近道です。
ここからキャバクラで提供する頻度の高い、5つのお酒の作り方を紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
水割りの作り方
水割りを作る手順は以下の通りです。
- グラスに氷を入れる
- マドラーで混ぜる
- お客様の好みの濃さでお酒を注ぐ
- 水を注いで混ぜる
氷をたくさん入れすぎると飲みにくくなるため、4〜5個程度が適量です。音を立てずに、氷を置くようなイメージで入れていくと上品に見えます。
その後、マドラーでくるっと氷をかき混ぜるとグラスが冷えてお酒が美味しくなります。
お客様に「普通の濃さでいい」と言われたら、グラスの底から人差し指と中指を重ねてあてた分の高さまでお酒を注ぎましょう。最後に水を足して静かに混ぜたら完成です。
お湯割りの作り方
お湯割りの作り方を紹介します。
- グラスにお湯を8割くらい入れる
- お酒を指1~3本分注ぐ
- マドラーで2周りほど混ぜる
お湯を先に注ぐとグラスが温まりますし、冷たいお酒が下に沈んで混ざりやすいです。
最後、かき混ぜすぎるとお酒の香りが飛んでしまうので注意しましょう。
ソーダ割りの作り方
ソーダ割りの作り方を紹介します。
- グラスに氷を入れる
- マドラーで10回程度混ぜてグラスを冷やす
- グラスの1~3割くらいお酒を注ぐ
- 炭酸水をグラスの8割くらいまで注ぐ
- マドラーで2,3回静かにかき混ぜる
- 氷が溶けて少なくなっていたら、ひとつ足す
炭酸水は、グラスへ注ぐときにお客様へ飛び散ることがあります。少量ずつゆっくり注ぐと飛び散りを防げますし、見た目にも上品です。
ロックの作り方
ロックの作り方を紹介します。
- ロック用のグラスに氷を入れる
- マドラーで氷を混ぜて冷やす
- グラスの3分の1の量お酒を注ぐ
- マドラーでゆっくり混ぜる
ロックを頼むのは、お酒そのものの味を楽しみたいお客様です。氷をたくさんいれたり、お酒をグラスになみなみ注いだりするのは、お酒が薄まってしまうので止めましょう。
お客様に「チェイサーが欲しい」と言われたら、グラスにお茶かお水を入れてお酒の横に置いてください。
ストレートの作り方
ストレートは、氷もお水も入れずに原液のままお酒を飲むことを意味します。
作り方は、ストレートまたはショットグラスという小さなグラスにお酒を注げば完成です。難しいテクニックは必要ないので落ち着いて作りましょう。




キャバクラでお酒を作る時のマナー


キャバクラでお酒を作るときのマナーは、以下の4つです。
- ボトルの持ち方
- お酒の注ぎ方
- お酒の量
- 【番外編】乾杯の仕方
お客様に「この子はお酒についてよく知っているな」と思われると、高級なお酒を入れてもらいやすくなります。ぜひ参考にしてください。
ボトル・グラスの持ち方
お酒のボトルは、ラベルを上向きにして、ラベルが手にあたらないように持つのがルールです。お酒だけでなく、お水のボトルなども同様にすると注ぐ姿が美しく見えます。
ボトルをテーブルに置くときは、お客様の方へラベルを向けましょう。
お酒のボトルは基本的に両手で持ちますが、ワインボトルは温度で風味が変わるため、片手でボトルの底を持つのが適切です。
ただし、ワインボトルはかなり重いので、片手で持つとこぼしそうな人は両手で持っても問題ありません。
シャンパンやワイングラスも同様で、グラス部分を持つと温度でお酒の風味が変わるため、飲むときはグラスの脚を持ちましょう。
お酒の注ぎ方
お酒を注ぎ足して欲しいタイミングは、お客様により異なります。
飲み干してから注ぎ足して欲しい人、グラスの半分以下になったら注ぎ足して欲しい人などさまざまなので、必ず事前に一声かけてください。
お酒を注ぐ際は、グラスに注ぎ口をつけないよう注意します。
とは言え、あまりに高い位置から注ぐとお酒が飛び散ってしまうため、適度に低い位置から静かに注ぎましょう。
シャンパンやワインなどの脚のついたグラスは、テーブルにグラスを置いたまま、軽く手を添えて注ぐのがマナーです。一方、ビールの場合はお客様に両手でビールのグラスを持ってもらって注ぎます。
お酒の量
水割り・お湯割り・ソーダ割りなど、お酒を何かで割るときは、前もってお客様に好みの濃さを聞いてから作ります。また、濃いお酒が好きなお客様でも、最初は薄めに作ると後から調整しやすいです。
注ぐお酒の量は、グラスの種類に応じて以下のように変えると美しく見えます。
シャンパン | グラスの5分の3程度 |
ワイン | グラスの4分の1程度 |
水割り | グラスの8割程 |
ロック | グラスの3分の1程度 |
【番外編】乾杯の仕方
乾杯する際は、グラスを両手で持ち、お客様のグラスより低い位置でおこうなうのがマナーです。
また、キャバ嬢はお客様に注文してもらってはじめて、一緒にお酒を飲むことができます。
グラスは両手で持ち、お客様のグラスより低い位置に合わせます。キャスト側から「乾杯しましょう」とは言わず、お客様の提案を待ちます。
お酒を口にする前には「いただきます」のひとことを忘れないようにしましょう。
お客様に「きちんとした気遣いのできる子だ」と認識されれば、次もドリンクを頼んでもらえる可能性が高まります。




マネしたい!キャバクラでお酒を作る時の気遣い


キャバクラでお酒を作る時に、お客様に好感を持たれる気遣いを以下にまとめました。
- マドラーは上下または左回りに混ぜる
- お酒を作る途中で氷が解けていたら、ひとつ追加する
- マドラーでお酒を混ぜた後、氷の動きを止めてからお客様に提供する
- ひとつひとつの動作を静かに、丁寧に行う
- グラスやボトルの水滴をこまめにハンカチで拭く
マドラーを左回りに混ぜるのは、時計を逆回転に進めることを意味し、お客様に対して「ゆっくりしていってね」と伝えるサインです。なお、右回りに回転させるのは「早く帰って欲しい」という意味になります。
マドラーを回す方向の意味を知っているお客様も多いので、間違えないよう注意が必要です。
そのほか、ひとつひとつの動作を音を立てずに丁寧に行ったり、グラスの水滴を拭いてから提供したりするなどの気遣いがお客様に喜ばれます。
キャバ嬢の所作ががさつで音が大きいと、お客様もリラックスできません。焦らず落ち着いてお酒を提供することを心がけましょう。
まとめ:キャバクラでのお酒の作り方は意外と簡単!お客様とのコミュニケーションを大切にしよう
キャバクラで提供するお酒の作り方は意外と簡単で、お酒に関するマナーも一度覚えてしまえばさほど難しくありません。まずは自宅でお酒の作り方を練習しておくと、お客様にも落ち着いて提供できます。
お酒の好みの濃さや、お酒を追加するタイミングは人それぞれなので、初対面のお客様にはその都度質問しながらお出しするとより好印象です。
お酒の作り方とマナーをマスターして、さらに魅力的なキャバ嬢になりましょう。



