キャバクラで働くキャバ嬢の仕事内容とは?【初心者向け】

キャバ嬢が男性の隣に座り接客をする様子

“キャバクラ”という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、実際にキャバ嬢として働く仕事内容は、一般的にはあまり知られていないことも多いですよね。

この記事では、キャバクラの業界に興味を持っている方、またはキャバ嬢としての仕事に興味がある方向けに、キャバクラの基本からキャバ嬢の具体的な仕事内容、そして働く上でのメリットとデメリットについてわかりやすく解説しています。

ぜひ参考にしてくださいね。

もくじ

キャバクラとは?

キャバクラで男性客と時キャバ嬢が会話している様子

キャバクラとは、女性キャストがお客様の隣に座ってお酒を作ったり、楽しい話で盛り上げたりする飲食店のことです。キャバクラの名前の由来は、「キャバレー」と「クラブ」を合わせた言葉とされています。

接客する女性は「キャバ嬢」や「キャスト」と呼ばれ、彼女たちのおもてなしでお客様は楽しい時間を過ごします。日本では1980年代から始まり、今では「学生キャバクラ」や「姉キャバクラ」など、さまざまな種類のキャバクラがあります。

インターネットで楽しめる「ネットキャバクラ」もあるなど、近年では、インターネット上で行う「ネットキャバクラ」という新しい形態も登場しており、時代とともに変化している業界です。

キャバクラの営業時間

キャバクラの営業時間には法律に基づいた特定のルールが存在します。一般的に、キャバクラの営業時間は20時から翌1時頃までとされており、これは風俗営業法の1号営業に該当するためです。

キャバクラの営業時間について

具体的には、午前0時から午前6時までの間の営業が法律で禁じられていますが、一部のエリアでは深夜1時までの営業が許されることもあります。

法律上は0時までの営業のハズなのに、深夜1時まで営業をしているキャバクラが多い理由は、0時でラストオーダーを行い、お会計などの処理に1時間ほどかかるためです。

また、法律の制約から深夜帯の営業ができないため、「朝キャバ」や「昼キャバ」など日中に営業するお店も珍しくありません。

キャバクラの料金システム

キャバクラの料金システムには、必ず支払う料金と追加で発生する料金があります。

【必ず支払う料金】

  • セット料金
  • 税金
  • サービス料

【追加で支払う料金】

  • 延長料金
  • 指名料
  • キャバ嬢のドリンク・フード料
  • 同伴料金

キャバクラの客層

キャバクラの客層は多岐にわたります。

【年齢層】

20歳以上から利用されており、特に30代以上の会社員や自営業者、リタイア組などが中心となっています。

【職業】

職業は、ビジネスマンや中堅会社員が一般的な客層で、高額な価格帯のキャバクラ店では企業経営者や医師、弁護士、芸能人やスポーツ選手などの富裕層も来店することがあります。

主に男性客が利用していますが、女性も利用し、友人同士や男女混合のグループでの利用も増えている傾向があります。地域によっても客層の特色が異なり、地域の特性を反映した店舗も存在します。

キャバクラの給料システム

キャバクラの給料システムは少し複雑で、給料の構成は『(時給+バック)-(引かれもの)-(源泉徴収)=手取り』となります。

キャバクラと他のサービス業が異なる点

キャバクラは、一般的なサービス業と異なる特徴をいくつか持っています。例えば、お客様との信頼関係を築くために連絡先を交換し頻繁に連絡を取り合うことが一般的です。これは他のサービス業ではあまり一般的ではありません。

また、お客様と知り合い以上の親しい関係になることも求められ、特にお客様の自尊心を高めるために褒めて肯定することが重視されます。

さらに、キャバクラではお客様に口説かれることも珍しくありません。そして、仕事中にお酒が飲めることも特徴的で、お客様と一緒にお酒を楽しむことで親しみやすい雰囲気を作り出します。

これらの特徴から、キャバクラは他のサービス業とは一線を画す職場であると言えます。

キャバ嬢の仕事内容は?

キャバクラのテーブルに置いてあるアイスペールに入った氷とお酒

キャバ嬢の仕事内容は主に「店内での仕事」と「店外での仕事」に分けられます。それぞれの仕事内容について詳しく解説します。

店内でのキャバ嬢の仕事

キャバ嬢の店内での仕事内容はお客様の心地よい時間を提供するための接客サービスが中心となります。

お客様とのコミュニケーション

キャバ嬢の仕事は、お客様とのコミュニケーションが中心です。

例えば、お客様が成功したプロジェクトの話をすれば、共感してお祝いの言葉をかけたり、好みのお酒を提案したりします。

趣味がカラオケであれば一緒に歌を楽しみ、スポーツ好きなお客様には試合の話で盛り上げます。

悩みを感じ取り、安心感を提供することも大切な役割です。

名刺交換

「名刺交換」はお客様との関係を深化させる重要な一環です。

具体的なエピソード

初めて訪れたお客様がビジネスで疲れた表情をしている時、キャバ嬢はまず親しみやすく会話を進める工夫をします。その後、自分の名刺を渡しながら「次回もお待ちしています」と声をかけることで、お客様に安心感と信頼感を提供します。

名刺交換をすることは、単に名前を覚えてもらうだけではなく、お客様とのつながりを強化し、次回の来店時に期待感を高めるためのコミュニケーション手段なのです。

ドリンクの提供

キャバ嬢の仕事内容には、「ドリンクの提供」も含まれます。これは単にお酒を注ぐだけの作業ではありません。お客様の好みやその日の気分に合わせて、特別な一杯を提供することが求められます。

具体的なエピソード

あるお客様が大切な商談が成功したと喜んでいる際、キャバ嬢がお祝いとして特別なカクテルを提供したことがあります。お客様の好みを事前に把握していたので、その人に合うフルーツを使ったオリジナルカクテルを作りました。

お客様はそのサプライズと美味しさに大変喜び、さらに信頼の絆が深まったのだとか。

「ドリンクの提供」は、キャバクラでのサービスの中で重要な要素であり、お客様の心をつかむための大切な手段なのです。

タバコの火をつける

キャバ嬢の仕事内容の中には、「タバコの火をつける」も含まれます。このサービスは、単に火をつけるだけではなく、お客様の気配りやホスピタリティの一環となっています。

さらに、灰皿の交換もタイミング良く行うことが求められます。お客様が大事な話をしている最中に、気にならないように静かに灰皿を交換したキャバ嬢の細やかな気配りに感動し、その後もそのお店を利用し続けたというケースもあります。

このように、「タバコの火をつける」行為は、単純な作業ではなく、お客様への気配りとサービスの心が込められた重要な仕事内容の一つです。キャバ嬢がその一瞬一瞬でどれだけお客様を特別に感じさせられるかが、お店の評価にもつながる大切な部分といえるでしょう。

延長・指名・ボトル交渉

「延長・指名・ボトル交渉」の交渉は、単に売上を上げるためだけではなく、お客様との信頼関係を築く手段ともなります。

  • 延長交渉
    例えば、楽しい会話が続いている最中に「もう少し一緒に時間を過ごしたい」と感じたお客様に対し、延長を提案することがあります。この延長交渉は、お客様の気持ちに応えることで、更に信頼を深めるチャンスとなります。
  • 指名交渉
    次回の指名交渉は、お客様にまた会いたいと思ってもらえるかどうかの重要な指標です。お客様の興味や趣味に合わせた会話を展開し、次回も指名してもらえるよう努力します。
  • ボトル交渉
    ボトル交渉では、お客様の好みのお酒を提案し、お店での楽しい時間を提供する役割があります。お客様の特別な日にちょうどいいボトルを選ぶなど、細やかな気配りが求められます。

このように、延長・指名・ボトル交渉は、キャバ嬢のスキルとセンスが問われる重要な業務であり、お客様との関係を深める上で欠かせない部分です。

連絡先の交換

連絡先の交換は、ただの連絡手段ではなく、お客様との信頼関係を深める大切な一歩です。お客様と連絡先を交換することで、次の来店へ繋げたり、本指名へ繋げたりすることができます。

ヘルプのキャバ嬢の場合は、連絡先の交換が禁止されているので、その点は注意です。

店外でのキャバ嬢の仕事

キャバ嬢の仕事内容は、店内でのサービスだけでなく、営業時間外でも様々な業務があります。これらは、キャバ嬢自身の売り上げやお給料に直結する重要な部分です。

お客様への連絡

キャバ嬢の仕事内容として、「お客様への連絡」は非常に重要な部分を占めます。お店が閉まった後や休日にも、お客様との関係を深化させるために連絡を取り合うことが一般的です。

例えば、前回来店した際にお客様が気に入っていたワインの新しいヴィンテージが入荷した際、それを知らせるためにメッセージを送ることがあります。また、お客様の誕生日を祝うメッセージを送ることで、一層親近感を増やす努力も行います。

このような連絡は、単なるサービス以上の信頼関係を築く重要な手段となります。

連絡の内容やタイミングには慎重になる必要があり、お客様のプライバシーを尊重しつつ、感謝の意を伝えるとともに、次回の来店を心待ちにしているというメッセージを伝えるスキルが求められます。

来店・指名の交渉

キャバ嬢の仕事の一部として、「来店・指名の交渉」は、売り上げを上げるための大切な仕事です。しかし、これはただの売り込みではありません。お客様との良い関係を作るための重要な一歩でもあります。

例えば、前回来店したときにお客様が楽しんでいたことや、気に入っていたサービスを覚えておいて、次回の来店の際にそれらを提供する提案をすることがあります。そうすることで、お客様にとって特別な体験となり、リピート客を増やすことができます。

この「来店・指名の交渉」は、単に来店をお願いするだけではなく、お客様一人ひとりの好みに合わせた提案ができるところがポイントです。キャバ嬢としての敏感な対応とセンスが求められる、プロフェッショナルな業務と言えるでしょう。

同伴

キャバ嬢の仕事の一環として「同伴」があります。これは、お客様と一緒に外食したり、買い物に行ったりする業務で、一見するとプライベートな時間を共有しているように感じるかもしれませんが、実際には店外で行うキャバ嬢の仕事の一部です。

同伴はお客様との信頼関係を深める重要な業務でもあります。お客様の趣味や好みに合わせたお店を選ぶなど、個人に対するきめ細かいサービスが求められるため、キャバ嬢の対応力や人間力が試される瞬間でもあります。

同伴は売り上げ向上にも寄与しますが、それ以上にお客様との絆を深め、長期的な関係を築く基盤となるため、非常に重要な業務と言えるでしょう。

キャバクラで働くデメリットは?

DEMERITと書いてあるブロック

キャバクラで働くデメリットは以下が挙げられます。

  • 罰金
    キャバクラでは「遅刻による罰金」など罰金制度があるお店が多いので注意が必要です。
  • 経費の支出
    ドレスやヘアメイクなどにかかる経費があり、数万円程度の支出が考えられます。
  • 体調管理
    深夜の閉店時間から不規則な生活になりやすく、体調管理が難しくなることもあるでしょう。
  • 精神的ストレス
    セクハラや暴言など、お客様とのトラブルへの対応が求められることがあり、精神的なストレスとなることもあります。
  • 金銭感覚の乱れ
    売り上げ競争やノルマ達成のプレッシャー、金銭感覚の乱れ
  • 身バレのリスク
    キャバクラで勤務していることに周囲の理解を得られていない場合は身バレのリスクがあります。

現役キャバ嬢が感じるデメリット面

【2年目のキャバ嬢Aさん】

キャバクラで働き始めて気づいたデメリットの一つが、生活のリズムの乱れです。夜遅くまでの仕事で、朝型の生活が全くできなくなってしまいました。それに、お客様の中には嫌な方もいるので、精神的にも疲れることがあります。特に、セクハラ発言に対応するのがとてもストレスです。そして、化粧品やドレスの経費が想像以上にかかり、稼ぎとのバランスを取るのが難しいですね。

【3年目のキャバ嬢Mさん】

私がキャバクラで働く中で感じたデメリットは、プライベートと仕事の境界があいまいになることです。お客様との連絡が絶えず、自分の時間がないように感じることがしばしば。また、友人や家族にこの仕事を隠しているため、ばれるリスクも常に感じています。この仕事を通して人脈は広がるけれど、時に人間関係のストレスも感じることがあります。ノルマ達成のプレッシャーも大きく、競争が厳しい時は特に心身ともに大変でした。

キャバクラで働くメリットは?

MERITと書いてあるブロック
  • 時給の高さ
    他のアルバイトに比べて時給が高いという点です。未経験でも始められ、頑張り次第でインセンティブも発生するので短時間でしっかりと収入を得ることが可能です。
  • コミュニケーション能力
    キャバクラでの仕事は人とのコミュニケーションが中心となるため、会話力や気遣いのスキルが自然と身につくでしょう。特に学生の方にとっては、将来の就職活動で役立つコミュニケーション能力を鍛える良い機会にもなるかもしれません。
  • 人脈
    キャバクラの客層は多岐にわたりますので、様々な背景を持つ人々と出会うことができます。これによって人脈が広がり、人間関係のスキルも向上するでしょう。中には有名人と出会うこともあるかもしれません。
  • 自分磨きの機会
    おしゃれが好きな方にとっては、ドレスアップする楽しみや、美容に対する意識を高めることも大きな魅力となるでしょう。ネイルやヘアスタイルなど、自分を磨く機会が増えるのもキャバクラで働く特有のメリットと言えるでしょう。

現役キャバ嬢が感じるメリット面

【1年目のキャバ嬢Yさん】

キャバクラで働くことで、人と話すことの楽しさを改めて感じています。以前は人見知りでしたが、この仕事を通じてコミュニケーション能力が格段に上がりました。お客様から様々な話を聞くことで視野が広がり、人生の経験値も上がった感じがします。また、ドレスアップして働くことで、自分への自信もついてきました。時給も高いので、効率よくお金を稼げるのも大きなメリットですね。

【4年目のキャバ嬢Hさん】

私がキャバクラで働く中で感じたメリットは、人脈の拡充と自己成長です。毎日たくさんのお客様と接することで、多岐にわたる業界の方々と知り合うことができました。これが後々、他のビジネスチャンスに繋がることもあり、本当に価値を感じています。また、気配りの技術や、売り上げを上げるための戦略など、ビジネススキルも身につけることができました。美意識も高まり、自分を磨くことにより、プライベートでも前向きになれたと感じています。

まとめ:まずはキャバクラの仕事を体験してみよう!

キャバクラは、多岐にわたるサービスを提供する特殊な業態で、その中でもキャバ嬢の仕事内容は多岐にわたります。

店内での接客業務から、店外でのお客様への連絡、同伴といった業務があり、とても奥深い仕事です。一方で、キャバクラで働くことにはデメリットも存在し、働く際にはその点も理解しておく必要があります。

キャバクラの仕事に興味がある方は、実際に働いてみる前に、必ず体験入店(体入)をしてからお店を決めるようにすることをお勧めします。

体入を通じて、自分に合うお店の雰囲気や客層、働き方などを事前に知ることができ、後で後悔することを防ぐ重要なステップとなります。

キャバクラでの仕事は、ただのサービス業とは一線を画するものです。高いコミュニケーション能力と人間力、プロフェッショナルなサービス提供が求められる業務ですが、それだけにやりがいも大きいものとなります。

興味を持たれた方は、ぜひ体入を通じて、この魅力的な業界に一歩踏み込んでみてくださいね。

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