キャバクラの罰金(ペナルティ)って?種類や違法性、回避するコツを解説!

散らばる複数の一万円札とキャバ嬢

「キャバクラには罰金があると聞いたけど本当?」
「キャバクラの罰金っていくらなの?」
「罰金を取る行為って違法なんじゃないの?」

キャバクラの罰金について、疑問や不安がある方も多いでしょう。せっかく稼ぎたくてキャバクラで働いているのに、罰金を取られるのはイヤですよね。

そこで今回は、キャバクラの罰金の種類や金額を徹底解説します。気になる違法性や回避するコツについても触れているので、罰金について知っておきたい方はぜひ参考にしてください!

もくじ

キャバクラの罰金(ペナルティ)とは

"PENALTY"と書かれたブロックと虫眼鏡

キャバクラにおける罰金とは、お店のルール違反やノルマが未達成だった場合にキャストが負うペナルティのことです。

罰金には、以下のような種類があります。

  • 遅刻による罰金
  • 当日欠勤(当欠)による罰金
  • 無断欠勤(無欠)による罰金
  • ノルマ未達成による罰金
  • 風紀違反した場合の罰金

キャバクラで稼ぐためには、罰金の種類や金額を理解した上で、回避することが大切です。

ここでは、キャバクラの罰金の種類や金額について詳しく解説します。

遅刻による罰金

出勤時間に間に合わなかった場合、遅刻した時間に応じて罰金が発生するお店がほとんどです。

またタイムカードの打刻が30分単位のお店では、打刻に間に合わなければ5分の遅刻でも30分の遅刻と見なされて罰金を引かれるケースもあります。

金額の例

・10分:2,000円
・30分:5,000円

時給5000円で働くキャバ嬢の場合、5,000円の罰金というのは、約1時間分がタダ働きになるのと同意です。たった数千円でも、積み重なると数万円の罰金となってしまうので、気をつけましょう。

当日欠勤(当欠)による罰金

当日欠勤は、当欠と略されることが多いです。当日になって休む行為は、お店にかなりの迷惑をかけるため、罰金が高めに設定されています。

金額の例

・時給3時間分:時給4,000円×3時間=12,000円
・一律10,000円

ただし、どうしても急に体調を崩してしまうこともあるかと思います。病院に行き診断書をもらえばペナルティにならないお店もあるため、体調不良で休む場合は診断書をもらっておきましょう。

無断欠勤(無欠)による罰金

無断欠勤は、当日欠勤よりも重いペナルティの対象です。休みの連絡が1本あれば、それ以降はお店のスタッフも業務に集中できます。

金額の例

・時給5時間分:時給4,000円×5時間=20,000円
・一律20,000~30,000円

しかし無断で休むとスタッフが何度もキャストに連絡したり、お客様を断るのが大変だったりと、業務に支障が出てしまいます。

1日無断欠勤すると、他の日に真面目に出勤した分のお給料がまるまる罰金で消えてしまう計算になるので注意しましょう。

いくら体調が悪くても、当日中に連絡すれば半額程度の罰金で済むため、休む際は連絡を必ず入れてくださいね。

また、無断欠勤をするとお店からの信頼もかなり落ちます。お店との関係を良好に保つためにも、無断欠勤は回避しましょう。

ノルマ未達成による罰金

キャバクラにはノルマがいくつかあり、達成していないとペナルティを課せられます。ノルマに関するペナルティは、以下の通りです。

スクロールできます
種類内容
同伴ノルマ未達成の本数ごとに1,000円同伴ノルマ5本2本未達成=2,000円
指名ノルマ未達成の本数ごとに2,000円指名ノルマ2本未達成=4,000円
売上ノルマ・未達成の金額100,000円ごとに5,000円・未達成の金額の〇%

・時給換算で売上が時給以下の場合に減給
・未達成が200,000円=10,000円

・未達成が200,000円のうち10%=20,000円

・来月の時給が4,000円→3,500円
イベントノルマ・イベント中の同伴ノルマ、指名ノルマ未達成ごとに1,000〜2,000円

・イベント中の欠勤1日5,000円
・イベント中の同伴1本、指名2本未達成=5,000円

・3日間のイベントのうち1日欠勤=5,000円

同伴や指名ノルマは、入店後2〜3ヶ月の保証期間を過ぎてから適用されることが多いです。

売上ノルマについて普段はない場合でも、お店のイベント期間や年末の繁忙期などで限定的に開催されることがあります。

バレンタインやクリスマス、ハロウィンなどのイベント時には、特別なイベントノルマが発生することも少なくありません。

これらが全て未達成だと、かなりの金額が罰金で引かれてしまうことが分かります。ノルマで苦しまないためにも、普段からコツコツ営業の努力を重ねていきましょう。

風紀違反した場合の罰金

風紀とは、キャバ嬢とお店のスタッフが恋愛関係になることを指します。

風紀があると、キャバ嬢がそのスタッフから贔屓され他のキャバ嬢からのひんしゅくを買ったり、お客様にキャバ嬢とスタッフの関係がバレて客足が遠のいたりなど、様々なデメリットがあります。

そのため、夜の世界では風紀がタブーとなっており、罰金もかなり高い傾向です。

金額の例

・50万〜100万円の罰金
・男性スタッフかキャバ嬢が強制退店

風紀違反をしたキャバ嬢は、高額な罰金を払ってでも在籍を続けるよりも、気まずくなって退店するケースのほうが多いです。

しかし退店すれば済む話ではなく、同業者に話が回って他のお店でも働きにくくなる可能性が高いため、風紀にならないよう気をつけましょう。

キャバクラに罰金(ペナルティ)がある理由

メガフォン

「稼ぎたいからキャバクラで働くのに、罰金があるなんてイヤだな…」と感じる方もいますよね。しかしお店側も嫌がらせで罰金を取っているわけではありません。

キャバクラに罰金がある理由は、大きく分けて以下の2つです。

  • キャバ嬢のモチベーションを保つため
  • 出勤人数を確保するため

それぞれ詳しく解説します。

キャバ嬢のモチベーションを保つため

キャバ嬢の売上はお店の利益につながるため、キャバ嬢のモチベーションを維持して頑張ってもらうのが罰金を設定する狙いの1つです。

罰金があることで「罰金を引かれたくないから、最低限これだけは頑張ろう」という心理が働きます。

キャバクラのお給料は頑張れば頑張るほど上がり、魅力的な一方で、頑張らなくても時給だけはもらえてしまいます。売上が一切ないキャバ嬢だとしてもお昼の仕事よりお給料が高いため、「ラクして高いお給料をもらいたい」というキャバ嬢が一定数いるのです。

しかし、売上がないキャバ嬢のお給料はどこから出ているのでしょうか。答えは、お客様を呼んで努力しているキャバ嬢の売上からです。

この状態が続くと努力しているキャバ嬢の士気が下がり、お店の業績も悪化してしまいます。

どのキャバ嬢にも最低限の仕事をさせるためにノルマや罰金を設定して、ラクして甘い蜜を吸うキャバ嬢が発生しないようにしているのです。

出勤人数を確保するため

出勤するキャストの数を把握し、確保しておくためにも罰金があると有効です。

キャバクラは、混雑状況を予測して1日の出勤人数を決めています。しかし二日酔いや面倒などの理由で気軽に休むキャバ嬢がたくさんいると、お店が回らなくなってしまいます。

安定してキャスト人数を確保するために、勤怠についてのペナルティを設けるお店が多いです。

また決められたシフトを守って出勤することは、お客様と話す機会が増えて新規開拓になるので、キャバ嬢が売上を伸ばす上でも大切です。

キャバクラの罰金(ペナルティ)に支払い義務はある?

破けた部分から見えているクエスチョンマーク

「そもそも罰金を取るなんて、違法じゃないの?」と疑問に思う方もいるでしょう。実はキャバクラの罰金制度は、労働基準法に反しているため、支払い義務がないと言われています。

(賠償予定の禁止)

第十六条 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。

引用元サイト:e-Gov法令検索

しかし、労働基準法はあくまでもお店と雇用契約を結んでいる場合に適用されるもの。キャバ嬢は個人事業主としてお店と契約を結んでいるケースが多いため、労働基準法の対象ではありません。

そのため遅刻や欠勤でお店に損害を与えたとなれば、損害賠償請求という名目で罰金を課せられてしまうのは仕方がないとも言えるのです。

そもそも遅刻や欠勤に関しては自分に非があるものなので、反省の意を示す意味でも素直に応じるほうが無難です。ただし法外な金額の罰金であれば支払う義務はないので、弁護士に相談するとよいでしょう。

キャバクラで罰金(ペナルティ)が多いとどうなる?

散らばるたくさんの一万円札

1度や2度ならいいものの、罰金を課せられる回数が多いと、キャバ嬢にとって様々なデメリットがあります。代表的なデメリットは以下の3つです。

  1. キャバ嬢のお給料から天引きされる
  2. 時給が下がる可能性がある
  3. モチベーションが下がりお店を辞めたくなる

それぞれ詳しく解説します。

キャバ嬢のお給料から天引きされる

キャバ嬢の罰金は、基本的にお給料からの天引きです。

遅刻や欠勤なら自分のタイミングで分かりますが、ノルマ未達成の罰金は給料日に金額が判明して、あまりの金額にビックリすることも少なくありません。

お店によっては締め日のあとにすぐ明細をもらえる場合もありますが、給料日に実際もらえる金額が少ないことで、改めてショックを受けることも。

ただしお店側の計算が間違っていて、本来より多い金額を引かれていることもあります。給料の計算月と給料日まで間が空いているため、休んだ日やノルマの達成度をしっかりメモしておきましょう。

中には意図的に多めに罰金を取る悪質なキャバクラもあるため、注意が必要です。

時給が下がる可能性がある

キャバクラでは締め日ごとに査定があり、次期の時給が変動します。たくさん売り上げた月は翌月から時給が上がるため、さらに稼ぎやすくなります。

しかし、ノルマの未達成や勤怠が悪い状態が続くと、時給が下がる可能性が高いでしょう。

お店の方針や普段の頑張り度合いにもよりますが、1回のノルマ未達成であれば目を瞑ってくれることが多いです。また、頑張っていても調子が悪くて結果に出ないこともあるのは、お店側も理解してくれるはずです。

しかし普段からやる気がないと判断されてしまうと、ノルマ未達成のたびにどんどん時給が下がります。

普段の努力が認められればノルマを緩和してくれることもあるため、やる気のある姿勢を見せましょう。

モチベーションが下がりお店を辞めたくなる

せっかく働いたのにもかかわらず罰金で引かれすぎて手元に残るお金が少ないと、モチベーションが下がるのは当たり前ですよね。また、気まずくてお店を辞めたくなる場合もあります。

ノルマを達成できずにいると時給が下がるため、どんどん稼ぎにくくなる負のループです。時給が下がり生活が苦しいことを理由に、時給が下がったタイミングでお店を転々とするキャバ嬢も少なくありません。

時給が下がらない保証期間だけ働き、他のお店を転々とするキャバ嬢を「転々虫」と呼ぶこともあります。転々虫のキャバ嬢は同業者の間でも共有されるので、いつしか働けるお店がなくなってしまいます。

自分に合うお店を見つけたら、できるだけ長く働けるようにお店に貢献し、自信を持って稼げるキャバ嬢になりましょう!

キャバクラで罰金(ペナルティ)を回避するコツ

光る電球

キャバクラで稼ぐには、罰金を回避することが大切です。特に初心者のうちは、売上を上げることよりも、罰金そのものを回避してお給料を守るほうが簡単です。

以下の3つのコツを意識し、罰金を回避しましょう。

  1. 面接時に契約内容を確認する
  2. 遅刻や当日欠勤、無断欠勤をしない
  3. ノルマは得意なものから達成を目指す

それぞれ詳しく解説します。

面接時に契約内容を確認する

罰金やペナルティについては、面接の契約書に全て記載されています。契約前にしっかり目を通しておき、知らないうちに罰金対象になることがないよう気をつけましょう。

特にキャバ嬢初心者の場合、罰金について確認することを忘れがちです。面接時に罰金について触れなかったり、聞いても濁されたりする場合は、悪質なお店の可能性が高いため、必ず確認しましょう。

遅刻や当日欠勤、無断欠勤をしない

勤怠を守るだけで、確実に罰金を回避できます。特に初心者でお客様がいないキャバ嬢は、シフト通りに出勤して1人でも多くのお客様に着く必要があります。売上を上げていくためにも、シフト通りに出勤することが大切なのです。

普段から真面目に出勤していることがお店にも伝われば、ノルマ達成できなくても条件を緩和してくれる可能性もあるでしょう。

一方で、遅刻が1時間になると当日欠勤と同等かそれ以上の金額になるケースもあるため、お店のペナルティを把握してうまく立ち回ってもよいでしょう。

気分の落ち込みで「なんだか今日行きたくないな…」と思いながら1時間遅刻して無理して働くよりも、お休みの連絡を入れてゆっくりするほうが結果的にメリットが大きいかもしれません。

ノルマは得意なものから達成を目指す

ノルマには様々な種類があり、ノルマごとに難易度も異なります。自分が得意なものから達成を目指すことで、ノルマ未達成の項目を減らすことができます。

また、出勤日数によってノルマの内容が変動するケースも多いです。例えば同じ指名ノルマでも、週5出勤なら指名ノルマ2本、週3出勤なら指名ノルマ1本というように、出勤日数が多いほどノルマも厳しくなります。

決められた出勤日数を守って真面目に仕事していれば、ノルマ達成はそれほど難しくありません。以下の記事も参考にして、ノルマ達成を目指しましょう。

まとめ:キャバクラで稼ぐなら罰金(ペナルティ)を回避しよう!

キャバクラの罰金は単体で見ると小さい金額ですが、積もり積もって数万円単位で引かれることがあります。

最低でも、遅刻や無断欠勤はしないように気をつけましょう。出会ったお客様にコツコツ営業を続けることで、ノルマの達成率も上がっていきます。

また、真面目に出勤したりお客様を呼んだりしていればお店との信頼関係も築けるため、何かあってもサポートしてくれるはずです。

罰金を回避するには、キャバ嬢が売上を上げていくための大切な基礎が詰まっているのです。できることから意識して、罰金ゼロのキャバ嬢を目指しましょう!

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