スナックはいくらかかる?料金システムや平均予算・安く楽しむ方法を解説

スナックで飲む日本人の中年男性

「スナックは1万円で十分楽しめる!」「誰でも気軽に行ける!」など、スナック経験者の声を聞くと、意外にもハードルは高くないことがわかります。

でも、初めてスナックに行こうと考えている方なら、こんな不安がよぎりますよね。

「スナックのシステムがよくわからない…ぼったくられない?」
「スナックで遊ぶ場合、予算はどれくらい必要?」
「もっとお得に楽しめる方法ってないの?」

この記事では、スナック初心者でも安心して楽しめる料金システムのコツや、賢く遊ぶための具体的な方法を解説します。

これからスナックに行こうとしている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

スナックの楽しみ方や飲みに行く際のマナーについて知りたい方は以下の記事も合わせてご覧くださいね。

もくじ

スナックの料金システム

誰もいないスナックの店内

初めてスナックに行く方のために、料金の仕組みをシンプルに解説します。

チャージ料金とセット料金はスナックに行くと必ず発生する料金になります。それ以外の料金については、必要に応じて発生する場合があります。

チャージ料(席料)【必ずかかる】

チャージ料は、まさに「お店に入るための料金」と考えてください。

  • チャージ料の相場:1,000円〜2,000円
  • お通し(小鉢など)が付いてくることも
  • 来店した日の最初だけの料金(時間で追加請求はなし)
  • チャージ料は場所取りや設備使用料の意味合いがある

初めての方は「なぜチャージ料が必要なの?」と思うかもしれません。

これは、カラオケ設備の使用料や、ママやホステスの接客サービスに対する最低限の対価として設定されています。つまり、スナックという空間を楽しむための「入場料」のような性質を持っています。

スナックによってチャージ料の扱いが2つに分かれます。「セット料金の中にチャージ料が含まれているお店」と「セット料金とは別にチャージ料が必要なお店」です。

初めて行くお店では、必ず「チャージ料は別途かかりますか?」と確認しましょう。これで予想外の請求を防ぐことができます。

セット料金【必ずかかる】

セット料金とは、飲み物とおつまみがセットになった「パック料金」だと思ってください。居酒屋の飲み放題コースのイメージです。

スナックの一般的なセット料金の相場は3,000円〜5,000円で、60分や90分という時間制限が設けられていることが多いです。

セット料金の仕組みは、大きく以下の2つのパターンがあります。

  • チャージ料込みのパターン
  • チャージ料別のパターン

チャージ料込みのパターン

こちらは居酒屋の飲み放題に近く、決められた時間内なら自分の飲み物は何杯飲んでも追加料金はかかりません。ただし、時間を超えると延長料金が必要です。

チャージ料別のパターン

こちらは時間制限がない代わりに、飲み物は注文するたびに料金が発生します。どちらが得かは、自分の飲むペースや滞在時間によって変わってきますよ。

90分程度の滞在なら、5,000円〜7,000円(チップ込み)で楽しむことができます。

セット料金とチャージ料の関係は少しややこしいので以下の表にまとめました。

システム飲み放題滞在時間料金の例
セット料金にチャージ料含むセット料金の時間内であれば飲み放題
※ただしホステスへのドリンクは別でかかる
時間制限付き5,000円
セット料金とは別でチャージ料が発生するドリンクオーダー制無制限3,000円(セット料金)+2,000円(チャージ料)=5,000円
来店するスナックがどちらのシステムを採用しているかは確認が必要

延長料金

セット料金制のスナックで設定時間(60分や90分)を超えて滞在する場合にかかる料金です。

スナックの延長料金の一般的な相場は30分あたり1,500円〜2,000円。盛り上がってくると意外と時間が過ぎてしまうもの。財布の中身が心配な方は、スマホのタイマーをセットしておくのがおすすめです。

「お客様、そろそろお時間ですが延長されますか?」と聞かれたら要注意。気分が高揚している時こそ、冷静な判断が必要です。延長するかどうかは、残りの予算と相談しましょう。

ボトル代

スナックでボトルを入れる場合の相場は以下の通りです。

ウイスキー6,000円〜15,000円
焼酎5,000円〜8,000円
シャンパン8,000円〜20,000円

スナックでボトルを購入すると、1回の来店で飲み切ることはほとんどないので、余った分は名札を付けてお店に保管(ボトルキープ)してもらえます。

ただし、未開封のままキープ期間(通常3ヶ月~6ヶ月程度)が過ぎると、廃棄される可能性もあるので要注意です。

ボトルキープをすると次回以降はキープしたお酒がなくなるまで延長料金がかからなくなります。そのため、常連客はボトルキープをしてスナックを楽しむことが多いです。

定期的にスナックに通っているのであれば、ボトルキープしてみましょう。

単品ドリンク代

チャージ料別のスナックや、セット時間終了後に追加でドリンクを注文する場合の一般的な相場は以下のとおりです。

ビール800円〜1,000円
サワー類700円〜900円
ハイボール700円〜900円
ソフトドリンク500円〜700円

カクテルは種類によって料金が異なりますが、だいたい800円〜1,200円程度。ウーロンハイやレモンサワーなど、一般的なドリンクを頼むのがコスパ◎です。

ホステスのドリンク代

スナックに飲みに行くと、接客してくれるホステスから「一杯いいですか?」と聞かれることがあります。そのときに頼むとかかるのが、ホステスのドリンク代です。

ホステスドリンクの相場は600円〜900円くらいになります。たくさんお酒を飲むホステスは少ないので、料金はそれほどかかりません。

ドリンクをホステスにごちそうするのは強制ではありませんが、頼んであげるとホステスからの印象が良くなり、場を盛り上げることができます。

お金に余裕があるなら、最低でも1杯くらいは頼んであげましょう。

以下はキャバクラでモテるお客様の特徴を解説した記事ですが、スナックでも通じるものがあります。「良いお客様としてモテたい!」というのであれば、是非ご覧ください。

カラオケ料金

お店によっては、カラオケ料金がセット料金に含まれず、別料金の場合があります。その場合は、一曲だいたい200円〜300円くらいかかります。

中には、カラオケチケットを発行し、10枚2,000円程度で販売しているスナックや、セット料金にカラオケ歌い放題を付けているお店もあります。

カラオケ料金のパターン料金相場
1曲単位200円~300円
カラオケチケット10枚で2,000円程度
セット料金に含まれるセット料金の金額

消費税

多くの場合、表示されている料金に消費税10%(※2024年時点)が含まれているか、別途かかるかはお店やメニューに明記されています。

税込み価格であることが多いですが、税抜き価格で表示されている場合もありますので、注意が必要です。

サービス料

キャバクラでは当たり前のように発生するサービス料についてはお店によって異なります。

一部のスナックやバーでは、サービス料(通常10%~20%)を別途請求することがあります。これも、メニューや料金表、店内に掲示してあることが一般的です。

ただしサービス料は徴収しないスナックのほうが多いです。

スナック1回の平均予算はいくら?

円マークを掲げる男性の手

スナック1回にかかる平均の料金相場はだいたい6,000円〜15,000円です。初めてスナックに行くなら、15,000円~20,000円が平均予算だと考えておけば安心です。

スナックに1回来店した時にどれくらいの金額がかかるのか、以下のケースを想定して内訳をくわしく解説します。

ケース1.なるべく安く遊びたいMさんの場合

スナックの情報
  • セット料金:60分5,000円(税込)
  • チャージ料金はセット料金に含まれる
  • 飲み放題(セット料金に含まれる60分以内)
  • サービス料なし
  • カラオケは課金制
客側の行動
  • 初めての来店
  • ネットで見つけた「セット料金1,000円引き」クーポンを使用
  • 1杯700円のドリンクを1杯分ホステスにごちそうした
  • 1曲200円のカラオケを2曲歌った
  • 延長はしないで1時間滞在して帰った


計算の内訳は以下の通りです。

セット料金4,000円(税・チャージ料込)
※クーポン使用で通常5,000円のところを1,000円引き
ホステスのドリンク代700円(税込)
カラオケ代400円(税込)

これらの合計:5,100円

つまりMさんの場合だと、スナック1回の来店で合計5,100円がかかることになります。

ケース2.滞在中は楽しく過ごしたい常連客のKさんの場合

スナックの情報
  • セット料金:3,000円(税込)
  • チャージ料金:2,000円(税込)
  • 滞在時間無制限
  • 飲み物はオーダー制
  • サービス料なし
  • カラオケはセット料金に含まれる
客側の行動
  • 20回目の来店
  • 割引クーポンなどの使用なし
  • 1杯600円のドリンクを4杯分ホステスにごちそうした
  • キープしていたボトルを飲んだ
  • キープしていたボトルがなくなったので新たにボトルをキープした
  • カラオケを10曲歌った
  • 3時間滞在して帰った

計算の内訳は以下の通りです。

セット料金3,000円(税込)
チャージ料2,000円(税込)
新たに注文したボトル代(黒霧島)4,000円(税込)
ホステスのドリンク代2,400円(税込)
カラオケ代セット料金に含まれるため0円

これらの合計:11,400円

つまりKさんの場合だと、スナック1回の来店で合計11,400円がかかることになります。

しかし、今回は前回残しておいたボトルの中身がなくなったため、新たにボトルをキープしています。

ボトルを購入することで金額が跳ね上がっていますが、1回ボトルをキープすると、来店3回分くらいの量があるため(※酒豪である場合は除く)、次回来店した際に全く同じ遊び方をしたとしても合計7400円(税込)で時間無制限で遊べる形になります。

スナックの料金をなるべく安くする方法

カウンター越しでお酒を持ちながら談笑する中年の男女

スナックの料金は普通の居酒屋よりも高いので、行くのをためらってしまう人もいるでしょう。

そこでここでは、スナックの料金をなるべく安くする方法を紹介します。

ママに予算を伝えておく

スナックでどれくらい使うかを事前に決めている場合は、ママに予算を伝えておきましょう。

例えば、「今日は1万3,000円くらいに収めたい」とママに伝えれば、その予算に合わせてオーダーを調整してくれます。

ママに言っておけば飲み物を運んでくれるホステスにも伝えてくれるので、予算以上のドリンクが運ばれてくることはありません。

予算を伝えるときは、なるべく人の少ない場所で小声で伝えるのがマナーです。

初回割引や割引クーポンがあるお店に行く

初めて行くスナックで料金を安くしたいなら、初回割引クーポンがあるお店に行きましょう。

スナックにもよりますが、「初回は2,000円で飲み放題!」「初回のご来店のお客様はボトルを半額!」「初回来店時のみセット料金1,000円引き!」など、かなり低価格で飲めるお店もあります。

初回料金の有無については、そのお店のホームページやSNSで確認してください。ホームページやSNSが見つからない場合は、お店に入ったタイミングで聞いてみましょう。

ボトルキープをする

次回以降も来店するつもりなら、ボトルをキープをするのもアリです。

ボトルを入れたその日は少し高い金額になりますが、次はすでにボトルをキープしてあるので、ある程度安く飲めます。

スナックによっては、ボトルキープをしているお客様はチャージ料金が安くなる、といったお得なサービスを提供しているお店もあります。

あらかじめ滞在する時間を決めておく

安く飲みたいなら、あらかじめ滞在する時間を決めておくのも一つの手です。

スナックに行くと楽しい気分になってしまい、つい長い時間滞在してしまうことは珍しくありません。

しかし、そこを我慢して「今日は2時間だけにしよう」と決めておけば、必要以上に料金を支払わずに済みますよ。

スナックの常連客になる

多くのスナックでは、常連客に対して「セット料金を500円引き」「チャージ料無料」といった特別価格を設定していることがあります。

中には、飲み放題の時間を延長してくれたり、おつまみを追加でサービスしてくれたりするスナックも!

スナックの常連として認められるコツは、実はシンプル。月1〜2回程度の来店を3ヶ月ほど続けることです。

常連になることで、スナックはただの飲み屋から「第二のリビング」へと変わっていきます。疲れた時に気軽に立ち寄れる、心地よい空間になるはずです。

ただし、これは“常連割引を目当てに通う”という考え方では長続きしません。スナックの雰囲気や接客が自分に合っているかどうかを重視して、無理なく通える店選びをすることが大切です。

初めてスナックに行く人が知りたいスナックに関するQ&A

白いQ&Aのブロック

飲み放題とドリンクオーダー制のスナックどっちがいい?

これは、飲むペースや好みによって変わってきます。

飲み放題の場合、セット料金(チャージ料込み)で60分4,000円程度が一般的。時間内なら何杯飲んでも追加料金はかかりません。

一方、ドリンクオーダー制は、チャージ料に加えドリンク代が注文ごとに発生します。

例えば、チャージ料1,500円でビール3杯(800円×3=2,400円)飲む場合、合計3,900円。飲み放題とほぼ同額ですが、時間を気にせずマイペースに楽しめるのが魅力です。

初めてのスナックなら飲み放題がおすすめです。料金がわかりやすく予算管理がしやすいからです。

2時間スナックで飲むなら飲み放題とドリンクオーダー制のスナックどっちがいい?

2時間の滞在を考えると、料金の差が顕著になってきます。

例えば、飲み放題の場合、セット料金(チャージ料込み)で60分4,000円程度だとすると、60分(1時間)延長で追加料金1,500円〜2,000円が必要なため、合計6,000円前後に。

一方、ドリンクオーダー制でゆっくり5杯程度(チャージ料1,500円+800円×5杯=5,500円)なら、若干お得になります。

ただし、「とりあえずビール!」が口癖の方や、早いペースでお酒を飲む方は、飲み放題の方が断然お得。自分の飲み方に合わせて選びましょう。

スナックに女性が行ってもいいの?

「スナックは男性専用」という固定観念は、もう古い話です。最近では女性の一人飲みや女子会での利用も増えています。むしろ、女性客を歓迎するスナックが増えています。

嬉しいことに、多くのスナックでは女性客向けの特別料金を設定しています。男性の料金から2〜3割引きになることが一般的で、例えば60分3,000円のセット料金が2,000円程度で利用できます。

これは、女性客の増加がスナックのの雰囲気作りにプラスになるという考えからきています。

スナックは地域によって価格帯が違う?

スナックの料金は地域によって差があります。これは家賃や人件費などの運営コストが関係しています。

東京、特に新宿のような繁華街では、60分のセット料金が3,000円〜5,000円が一般的。一方、地方都市では2,500円〜4,000円程度とリーズナブル。ただし、同じ地域でも店舗の規模やグレードによって料金は変動します。

地方のスナックならではの魅力もあります。ママやホステスとの距離が近く、アットホームな雰囲気で楽しめることが多いですし、常連さんとの会話も弾みやすい。

料金が安いからといって、サービスの質が劣るということはありません。

まとめ:スナックの料金システムを理解して自分の予算内で楽しもう

本記事では、スナックの料金システムや1回の予算、なるべく安く楽しむ方法を解説しました。

スナックには「ママ」と呼ばれるお店のオーナーやマネージャーがおり、そのママの個性や魅力がお店の雰囲気やサービスを大きく左右します。

自分に合うスナックが見つかれば、実家のような居心地の良い空間になるでしょう。

夜のお店としては行くハードルが低く、料金もリーズナブルなので、興味がある人はぜひ一度行ってみてください。

「キャバクラも気になっている。キャバクラはいくらくらいかかるんだろう?」「ガールズバーはスナックと同じくらいの予算で遊べる?」「高級クラブはどれくらいで遊べるんだろう?」と気になる人は以下の記事も参考にしてください。

シェアする
  • URLをコピーしました!
もくじ