「スナックって具体的にどんな仕事をするの?」
「スナックで仕事をするときはどんなことを意識すればいいの?」
スナックで働きたい人の中には、上記のような疑問を持っている人も多いでしょう。スナックはマンツーマンの接客がないため、初心者でも働きやすい環境です。
しかし水商売のお店にそれぞれ異なる特徴があり、仕事内容を理解しないまま始めると「なんか思ってたのと違う…」と感じ、仕事が続かない可能性があります。
そこでこの記事では、スナックの仕事内容や仕事をする上で意識すべきことを解説します。
スナックの料金システムや、お客様が1回の来店でどれくらいのお金を使うのかについて知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
スナックの主な仕事内容
まずは、スナックの主な仕事内容を解説します。
お客様と会話をする
スナックはお客様とお酒を飲みながら会話をするのがメインの仕事になります。
スナックでの接客はお客様の隣には座らず、カウンターを挟んで会話をするのが一般的です。
基本的には年配の男性が多いので、年配のお客様が好みそうな話題を勉強しておくと、会話をスムーズに進めることができるでしょう。
お通しを出す
来店したお客様には、お酒のおつまみの盛り合わせとハウスボトルを提供します。
お店によっては市販のおつまみではなく、手作りのお惣菜を出す場合もあります。お客様がボトルをキープしている場合は、名札を探してキープボトルを出してあげましょう。
ドリンクを作る
お客様のドリンクを作るのも、ホステスの仕事です。
まずはお客様のお酒の飲み方を聞き、水割り・お湯割り・ロックなど、相手の要望に応えて一杯目のお酒を提供しましょう。
グラスの中身は定期的に確認し、残りが半分程度になったらお酒を継ぎ足します。ボトル以外にも、ビールやソフトドリンクを注文されたら、それらを素早く出すことが大切です。
カウンターやテーブルを拭く
お客様がお店で気持ち良く飲むためには、常にテーブルやカウンターをキレイにしておく必要があります。
カウンターやテーブルに水が垂れたり、食べ物が落ちていたりする場合は、できるだけ早く拭き取りましょう。
特に、忙しい時間帯は汚くなりがちです。忙しいときほどカウンターやテーブルが汚くないかを確認してください。
灰皿を交換する
タバコを吸うお客様の場合は、基本的に1〜2本吸い殻が溜まったら灰皿を交換します。
ただし、お客様によっては「〇〇本溜まるまでは交換しないで」と指示してくる場合もあります。お客様の指示があるときは、臨機応変に対応しましょう。
喫煙者のお客様が来たら、常に灰皿の交換に気を配ることが大事です。
カラオケに合いの手を入れる
お客様がカラオケで歌っているときは、その場を盛り上げることもホステスの大切な仕事です。
一人で熱唱するのは意外と恥ずかしいので、お客様が気持ちよく歌えるように合いの手や手拍子を入れてあげましょう。
デュエットを頼まれることもあるので、自分が歌えそうな曲なら一緒に歌ってあげてください。お客様がカラオケで楽しく歌えるような空気感を作ることも重要です。
デンモクを管理する
デンモクを管理するのも、ホステスの仕事になります。
スナックによってはお客様自身がデンモクを管理することもありますが、稀にデンモクを独占して曲を入れてしまう人がいます。
そういった行為を繰り返す人がいると、お客様同士のケンカに発展してしまうかもしれません。
そのため、ホステスは基本的にデンモクの管理を任されます。管理と言っても常に見張っている必要は無いので安心してくださいね。
お客様から「〇〇(曲名)を入れて~!」と言われたら、デンモクで曲を転送してあげましょう。
開店準備・閉店後の片づけをする
オープンから働く場合は開店準備、ラストまで働く場合は閉店後の後片付けをします。
主な開店準備は以下の通りです。
- カウンターやテーブルを拭いてグラスをセットする
- フロア全体に掃除機をかける
- おしぼりをボックスにセットする
開店準備はテキパキと行うことが求められます。
閉店後は業者がおしぼりを回収しやすいようにお店の外に出したり、店内をキレイに掃除したりします。
スナックの仕事をする上で意識すべきこと
ここでは、スナックの仕事をする上で意識すべきことを解説します。
丁寧に接客する
当たり前のことですが、スナックではお客様に丁寧に接客するように心がけましょう。
スナックに来るお客様は優しい年配の男性が多いので、少しのミスがあっても許してくれる場合がほとんどです。
しかし、タメ口を使ったり生意気な態度を取ったりすると、お客様が不快に思ってしまいます。お客様には敬意を持って接し、きちんとした敬語を使って丁寧に接客しましょう。
常に店内の状況に気を配る
スナックで働く女の子は、常に店内の状況に気を配る必要があります。
例えば、孤立しているお客様はいないかやお酒は空になっていないか、灰皿は交換する必要はないかなど、気にすることはたくさんあります。
仕事中はお客様に接客しつつも、常にお店の状況を確認しましょう。
聞き上手になる
スナックに来るお客様は、お酒を飲みながら自分の話をしたいと思っている人がほとんどです。そこでホステスが自分の話ばかりをしてしまうと、お客様を満足させることはできません。
逆に、お客様に対して笑顔で相槌をしながら聞くと、お客様も良い気分になってリピーターになってくれる可能性が高いです。
スナックでお客様に接客をするときは、基本的には聞き手側に回ることを心がけましょう。
また、話を聞くときはお客様の話を否定したり、反論したりしないことが大切です。多くのお客様はお店に行って癒しや元気を貰えることを期待しているかもしれません。
否定的な返しではなく、お客様の話に共感してあげることで、気分よくお店を楽しんでもらいましょう。
お酒を飲みすぎない
お酒が弱い人は、飲んで酔いすぎないようにしましょう。場が盛り上がるとお酒も進むと思いますが、酔ってしまうと吐いたり、他のお客様に迷惑がかかったりします。
自分がお酒を飲める限界を知っておくと、どのくらいのペースで飲んだらいいかがわかります。
スナックで働いているときは、「今は仕事中だから飲みすぎないようにしよう」と思っておくことが大切です。
まとめ
スナックでの仕事は、単にお酒を提供するだけではなく、お客様とのコミュニケーションや店内の環境を整えることが求められます。
接客の中心はお客様との会話であり、その際には丁寧な言葉遣いや聞き手としてのスキルが重要です。
また、店内の清潔さやお酒の提供のタイミングなど、細部にわたる気配りが必要とされます。特に、お客様が楽しく過ごせるようにするためのサポート、例えばカラオケの合いの手やデンモクの管理など、多岐にわたる業務が存在します。
しかしその努力の結果、お客様からの感謝の言葉やリピートの来店が得られることも多く、その喜びは他の仕事にはない魅力と言えるでしょう。
これからスナックで働きたいと思っている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。
「キャバクラで働くか、スナックで働くか迷っている」という人は、キャバクラではどんな仕事をするのかも確認しておきましょう。