キャバクラで働く女性にとって「マイナンバー」制度について詳しく調べる機会はないかもしれません。
しかし、個人の情報管理や税務手続きにおいて重要なこの制度を簡単に理解しておくことは、皆さんの働き方にも大きく影響します。
ここでは、キャバクラ嬢にとってマイナンバー制度はどう関係してくるのか、マイナンバーは必要なのかについて詳しく説明します。
マイナンバー制度とは?
この制度により行政手続きが迅速かつ正確になり、私たちの時間と労力を省くことができるようになりました。
マイナンバーは、生まれたときから死亡するまで変わることなく、一人一人に固有の12桁の番号が割り振られます。この番号は他の誰とも重複することなく、あなた個人の識別番号として機能します。
だからこそ、個人情報の漏洩には十分注意し、番号を安全に管理する必要があります。
マイナンバーとマイナンバーカードの違い
多くの方が混同しがちですが、「マイナンバー」と「マイナンバーカード」は異なるものです。
このカードには写真や住所などの個人情報が含まれ、身分証明書としても利用できるため、行政手続きや災害時の確認など、幅広い場面で役立ちます。
マイナンバーカードは持っていなくても、マイナンバー自体は行政から通知されています。しかし、マイナンバーカードを持つことで、さまざまな便利なサービスが利用可能になるため、取得を検討されてはいかがでしょうか。
マイナンバーカードのメリットと使い道
キャバクラ嬢がマイナンバーカードを持つことで得られるメリットとその使い道をご紹介します。
身分証明書になる
マイナンバーカードは、公的な身分証明書として利用できます。写真付きで、全国どこでも認められるため、特に身分証明が必要な場合に役立ちます。
健康保険証になる
マイナンバーカードは、将来的に健康保険証としての機能も果たす予定です。カード一枚で医療機関を利用できるようになり、携帯がより便利になります。
電子申告(e-tax)で確定申告ができる
電子申告(e-tax)を利用すれば、マイナンバーカードを使ってオンラインで確定申告が可能になります。時間と労力を節約し、確定申告をよりスムーズに行うことができます。
コンビニで様々な証明書を受け取れる
マイナンバーカードを持つことで、全国のコンビニエンスストア内のマルチコピー機で、住民票や印鑑登録証明書などの各種公的証明書を手軽に取得することが可能です。
ただし、取得できる証明書の種類は住む地域によって異なる場合がありますので、事前に確認が必要です。
運転免許証と一体化する予定
マイナンバーカードと運転免許証の一体化は、2024年度末までに始まる予定です。(※2024年1月時点)
この一体化により、免許証に登録されている情報がマイナカードのICチップに記録され、免許証の携帯が不要になります。また、非対面での本人確認がマイナカードに一本化されるため、免許証での本人確認は廃止される方向です。
一体化は強制ではなく選択制です。運転免許証は廃止されないため、運転者は以下のように選べます。
- 免許証とマイナンバーカードを別々に使用
- 両方を一体化して免許証を破棄
- 一体化しつつ従来の免許証も保持する
マイナンバーカードのデメリットと対策
キャバクラ嬢がマイナンバーカードを持つことのデメリットと、それに対する対策をご紹介します。
カードの盗難や紛失の恐れがある
マイナンバーカードの紛失や盗難は、個人情報の不正利用に繋がり得るため、非常にリスクが高いです。もしカードがなくなったことに気づいたら、24時間体制で対応している総合フリーダイヤルで一時停止を依頼しましょう。
また、日常的にはカードホルダーやネックストラップを利用する、マイナンバーカードを別の安全な場所に保管するなど、紛失や盗難を防ぐための予防策を講じることが重要です。
個人情報の漏洩リスクがある
マイナンバーカードには氏名、住所、顔写真などの個人情報が記録されており、不正利用されるとプライバシーの侵害につながります。
マイナンバーカードが第三者の手に渡ると、電子署名機能が悪用される可能性もあります。暗証番号を単純なもの(誕生日など)に設定するのは避け、定期的に変更するようにしましょう。
またマイナンバーカードに関する重要な情報は、第三者に知られないようにし、定期的なセキュリティチェックを行うことが大切です。
カード更新の手続きに手間がかかる
マイナンバーカードの有効期限が切れると更新手続きが必要になります。面倒ではありますが、期限が切れる前に必ず更新し、カードが常に使える状態を保つようにしましょう。
また、更新手続きは行政サービスセンターで行えますので、事前に情報を確認しておくとスムーズです。
キャバクラ嬢として忙しい日々を送る中でも、マイナンバーカードは便利なツールです。上手に活用し、日々の業務を効率化しましょう。
キャバクラ嬢はお店にマイナンバーを提出する必要がある?
インターネット上には「キャバ嬢は個人事業主だからマイナンバーの提出は不要」という誤情報が流れていることがありますが、これは間違いです。法律上、報酬を受け取る際にはマイナンバーの提出が義務付けられています。
しかし、実際のところ、税務申告をきちんと行っていないお店が多いため、キャバクラ嬢がマイナンバーを提出せずとも働けることが少なくありません。お店がキャバ嬢の分の申告を適切に行っていなければ、マイナンバー自体が必要ないということです。
結局のところ、「キャバクラ嬢はお店にマイナンバーを提出しないとダメ?」という問いに対しては、「法律上はマイナンバーの提出が必要」というのが正しい回答です。
マイナンバーの提出で親や勤務先にキャバクラ勤めがバレる?
マイナンバーは個人の税務情報が管理されるため、提出することによって親や勤務先にキャバクラでの勤務が知られることを懸念される方もいるでしょう。
しかし、マイナンバー制度が直接的な理由で副業・キャバクラ勤めが周囲の人に知られることは基本的にはありません。ここでは、どのような状況でバレる可能性があるのかを解説します。
親にバレる場合
キャバクラでの収入によっては、親の扶養から外れる必要があります。
確定申告を行う際に、年間の収入が一定額以上であれば、自分自身が税金を支払う義務が生じ、その結果として扶養家族から外れることになります。
これが親に通知されると、キャバクラで働いていることが明らかになる可能性があります。
勤務先にバレる場合
キャバクラでの収入が副業として多額になると、その情報が住民税の計算に反映されます。
日本では、所得があると住民税が課税され、多くの場合、勤務先を通じて天引きされるため、副業で得た所得が多いと、住民税の増加が勤務先に通知されることになります。
その結果、勤務先に副業の存在が知られる可能性があります。
キャバクラ嬢に確定申告は必要?
確定申告は収入が一定額以上ある場合、または複数の職を持っている場合など、さまざまな状況で必要とされます。
特に、キャバクラ嬢としての収入が高く、税務上の申告義務がある場合、確定申告を行う必要があります。確定申告を怠ると、無申告加算税や延滞税といった重い罰則が科されることがありますので、注意が必要です。
またマイナンバーカードを持っていれば、電子申告(e-Tax)を利用して便利に確定申告を行うことができます。電子申告は、紙の書類を使うよりも手続きが簡単で速く、また税務署への出向きも不要です。
キャバクラ嬢として働く方々にとって時間の節約にもなり、効率的に確定申告を完了させることができます。
確定申告や節税や、新しい制度のインボイス。それらの税金に関する知識は“難しくて苦手”という方もいるでしょう。そいういう方にとって、税金の申告はとてもストレスになりますよね。
それならいっそ、苦手意識があるお金のことはお任せするのはいかがでしょうか。キャバ嬢におすすめなのが、ナイトワーカー向け税務申告補助サービスの『Zeimu(ゼイム)』です。
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キャバクラ嬢が自分のマイナンバーを確認するには?
キャバクラ嬢が自分のマイナンバーを確認する方法は主に以下の2つです。
マイナンバーカードで確認
マイナンバーカードを持っている場合、カードの表面に12桁のマイナンバーが記載されています。記載されている番号が自分のマイナンバーです。
通知カードで確認
マイナンバーカードを持っていない人は通知カードを確認しましょう。
通知カードは、マイナンバー制度がスタートした当初、全ての住民に送られたもので、個人を特定するマイナンバーが記載されています。
通知カードには、住所、氏名、生年月日、性別と共に、マイナンバーが記されています。このカードを確認することで、自分のマイナンバーを知ることができます。ただし、通知カードは新たに発行されないため、紛失や破損には特に注意が必要です。
まとめ:マイナンバーはキャバクラ嬢に必要!
マイナンバーはキャバクラ嬢にとって必要なものです。マイナンバーカードを取得することでさまざまなメリットを受けられるだけでなく、税務申告や身分証明の際にも必要とされます。
また、マイナンバーカードによる電子申告や、コンビニでの証明書取得など、日々の生活を便利にする機能も兼ね備えています。しかし、一方でカードの盗難や紛失、個人情報の漏洩といったリスクも存在します。
キャバクラ嬢として働く以上、マイナンバー制度に関する正しい知識を持ち、自分自身の権利と義務について理解することが大切です。